FutureNet

NXR,VXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-14. SORACOM Harvestとの連携(config copy)

株式会社ソラコムが提供しているSORACOM Air for セルラーとSORACOM Harvestを組み合わせることでキャリアの閉域網およびSORACOMプラットフォームを利用している環境で容易にコンフィグの更新を行うことができます。また、SORACOM Harvestの詳細はこちら

※「SORACOM」は、株式会社ソラコムの登録商標または商標です。また、「SORACOM Harvest」を含む株式会社ソラコムの商品またはサービスの名称等は、株式会社ソラコムの商標または登録商標です。

 

コンテンツ
SORACOM側の設定 NXR側での実行・設定 補足

 

【 SORACOM側の設定 】

 

〔 コンフィグのアップロード前に 〕

この例ではSORACOM Harvest Filesにアップロードする際のディレクトリ構成を下記とします。

soracom_harvest_config

 

〔 コンフィグのアップロード 〕

SORACOMのユーザーコンソールにログインし、[メニュー]-[データ収集・蓄積・可視化]-[SORACOM Harvest Files]をクリックして、SORACOM Harvest Files画面を開きます。そして、「アップロード」をクリックします。

fnw_router_om_firmup_soracom-harvest_harvest-files

ファイルをドロップする、または参照してファイルを選択すると「アップロード先のフルパス」というテキスト入力画面が表示されますので、ファイル名の前に保存先のディレクトリのパスを追記して「アップロード」をクリックします。この例ではプロジェクトディレクトリ名をnxr_testとします。

fnw_router_om_save-restore_soracom-harvest_harvest-file_upload

 

〔 SORACOM Harvest Files設定 〕

[メニュー]-[SORACOM AIR FOR セルラー]-[SIM管理]をクリックして、SIM管理画面を開きます。そして、コンフィグ更新対象のルータに挿入しているSIMの所属するグループを選択します。

(☞) グループに所属していない場合、新たにSIMグループの作成・所属が必要になります。

fnw_router_om_firmup_soracom-harvest_group

SORACOM Harvest Files設定でSORACOM Harvest FilesをONに設定し、「保存」をクリックします。

fnw_router_om_firmup_soracom-harvest_harvest-on

 

【 NXR側での実行・設定 】

SORACOM側の準備ができましたら、NXRでコンフィグをダウンロードします。なお、コンフィグの取得には直ちにコンフィグを取得する方法と機器起動時にコンフィグを取得する方法があります。

また、この例ではプロジェクトディレクトリ名は「nxr_test」とします。

 

〔 直ちにコンフィグを取得する 〕

#copy http://harvest-files.soracom.io/nxr_test/config/[設定ファイル名] config

コマンド実行後、SORACOM Harvest Files上の設定ファイルをrunning-configにコピーします。

(☞) コピー先はrunning-config以外も指定可能です。詳細はこちら

 

〔 機器起動時にコンフィグを取得する 〕

(config)#system boot config copy http://harvest-files.soracom.io/nxr_test/config/[設定ファイル名] config

機器起動後、 SORACOM Harvest Files上の設定ファイルをrunning-configにコピーします。

(☞) コピー先はrunning-config以外にstartup-config,config-and-saveが指定可能です。startup-configについてはこちら、config-and-saveについてはこちら

 

【 補足 】

一部NXRシリーズでは、工場出荷状態の初期コンフィグや通常運用時のコンフィグ(running-config/startup-config)とは別に、ユーザやISPが自由に定義できる初期コンフィグ(flash-initial-config)領域を持つことができます。この初期コンフィグ領域は、通常の初期化では削除されず、明示的に消去しない限り消えない領域となります。これを活用して例えばサービス専用の初期値で機器を出荷し、運用コンフィグはSORACOM Harvestから自動取得するといったことも実現可能です。flash-initial-configの詳細はこちら