FutureNet
NXR,VXRシリーズ
運用管理編
2. 設定の保存・復帰
2-7. コンフィグロールバック設定
コンフィグロールバック機能は、設定の復帰時にロールバックオプションを指定することで、まず現在のstartup-configをバックアップします。そして、次回起動時は設定の復帰で指定したコンフィグで起動します。その後、600秒以内にロールバックタイマを停止しなかった場合、コンフィグロールバック機能を実行し、先ほどバックアップしたファイルを利用してシステム再起動を行います。これにより遠隔にあるルータへの設定復帰で、誤った設定を復帰させてしまった場合などルータへのアクセスができなくなることを防止します。
【 コンフィグロールバック機能対応機種 】
NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
コンテンツ | |
実行例 | 補足 |
【 実行例 】
1. <コンフィグロールバック指定>
次回起動時、コンフィグロールバック機能を利用して設定を復帰します。
(☞) copyコマンド実行前からあるstartup-configをロールバック機能の対象ファイルとしてバックアップします。なお、ロールバック機能の対象となるファイルはstartup-configです。よって、startup-configがない状態でロールバックを指定しても実行されません。
(☞) copyコマンドによる設定の復帰方法についてはこちら。
2. <システム再起動>
システムを再起動します。
(☞) 次回起動時はcopyコマンドで指定した「復帰対象のファイル」で起動します。
3. <システム起動後の操作>
ロールバックタイマの停止は、下記のいずれかの方法で行うことができます。
- clearコマンドによるロールバックタイマの停止
- SMSによるロールバックタイマの停止
- 設定の保存(save config)
- 本体再起動(restart system)
- ファームウェアの更新(firmware update)
なお、ロールバック指定を行いシステム再起動後、600秒以内にロールバックタイマを停止しなかった場合、システムの再起動が実行されロールバック指定時にバックアップしたファイルで起動します。
また、ロールバックタイマが起動したことをメールおよびSMSで通知することが可能です。なお、メールによる通知はPPP/PPPoE/WWAN/WiMAX接続時、SMSによる通知は本体起動後に行われます。
メールおよびSMSによる通知設定はこちら。
【 補足 】
<restart rollbackの実行>
ロールバックタイマ満了前に、直ちにロールバックさせたい場合はrestart rollbackコマンドを実行します。
<ロールバック実行前のキャンセル>
コンフィグのロールバック指定後、システム再起動前にロールバック指定をキャンセルする場合、cancel rollbackコマンドを実行します。
目次
- 1. ファームウェアの更新
- 2. 設定の保存・復帰
- 設定の保存・復帰一覧
- 2-1. 本体への設定保存
- 2-2. 起動時の設定ファイル指定
- 2-3. 設定のバックアップ
- 2-4. 設定の復帰
- 2-5. 本体内の設定ファイルの削除
- 2-6. 設定の初期化
- 2-7. コンフィグロールバック設定
- 2-8. ロールバックタイマの停止
- 2-9. 外部ストレージを利用した設定の自動復帰
- 2-10. config copy設定(startup-config)
- 2-11. config copy設定(running-config)
- 2-12. config copy設定(config-and-save)
- 2-13. flash-initial-configの利用
- 2-14. SORACOM Harvestとの連携(config copy)
- 3. パケットダンプ
- 4. スケジュール設定
- 5. シスログ設定
- 6. SNMP設定
- 7. 時刻同期設定
- 8. メール送信設定
- 9. Wake ON LAN設定
- 10. 省電力設定
- 11. テクニカルサポート情報・シスログの取得
- 12. モニタログ設定
- 13. CLI設定
- 14. ターミナルサーバ設定
- 15. DDNS設定
- 16. ログインパスワード設定
- 17. Event notification設定
- 18. speed-test設定
- 19. リバースSSHトンネリングの利用
- 20. ZMODEMによるファイル転送
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