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NXR,VXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-3. 設定のバックアップ

ここではCLI(コマンドラインインタフェース)を利用して、設定をバックアップする方法について説明します。

設定は外部サーバやUSBメモリ,SDカードといった外部ストレージだけでなく、ルータの不揮発性メモリ(以下フラッシュメモリ)にもファイルとして複数保存することも可能です。

 

【 本設定例対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
概要 実行例 補足

 

【 概要 】

設定をバックアップする場合、copyコマンドを使用します。

copyコマンドの書式は以下のとおりです。

#copy [コピー元] [コピー先] (オプション)

※オプションは必要に応じて指定

 

設定のバックアップで指定可能なコピー元は、以下のとおりです。

コピー元 説明
config 現在動作している設定「running-config」
show-config 現在動作している設定「running-config」のshow config形式
startup-config 機器起動時に読み込む設定
※機器起動時の設定ファイルを指定している場合は除く
flash:[設定ファイル名] フラッシュメモリ(flash)の設定ファイル
diskX:[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] 外部ストレージ
※diskXのXはdisk番号

設定のバックアップで指定可能なコピー先は、以下のとおりです。(一部機種でのみ対応しているものあり)

コピー先 説明
startup-config 機器起動時に読み込む設定
※機器起動時の設定ファイルを指定している場合は除く
ftp://[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] FTPサーバ
ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] SSHサーバ
※パスワードはコマンド実行後、別途指定
diskY:[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] 外部ストレージ
※diskYのYはdisk番号
flash:[設定ファイル名] フラッシュメモリ(flash)
zmodem ZMODEM
cms CMS-1300

※ディレクトリがない場合、ディレクトリ名は省略可。

 

ただし以下のようなコピーはできません。

  • コピー元、コピー先ともにフラッシュメモリ。
  • コピー元がshow-configで、コピー先がフラッシュメモリ。
  • コピー元がshow-configまたはstartup-configで、コピー先がstartup-config。
  • コピー元がstartup-configまたはフラッシュメモリで、コピー先がcms。

 

【 実行例 】

 

〔 FTPサーバの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy config ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名]

running-configをFTPサーバにコピーします。なお、FTPサーバを利用する場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

〔 SSHサーバの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy show-config ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[設定ファイル名]
[ユーザ名]@[IPアドレス]’s password:[パスワード]

show config形式のrunning-configをSSHサーバにコピーします。この時SSHサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、コピーを開始します。

(☞) 一部機種ではリバースSSHトンネリングを利用することもできます。リバースSSHトンネリングについてはこちら

 

〔 外部ストレージの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy startup-config disk0:[設定ファイル名]

startup-configをdisk0と認識されている外部ストレージにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

〔 フラッシュメモリの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy config flash:[設定ファイル名]

running-configをフラッシュメモリにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

〔 ZMODEMの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy flash:[設定ファイル名] zmodem

フラッシュメモリに保存した設定ファイルをZMODEMプロトコルを用いて転送します。コマンド実行後、転送待ち状態になります。

(☞) ZMODEMの利用についてはこちらも併せてご参照ください。

 

〔 CMS-1300の利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy config cms [ラベル名]

running-configをCMS-1300に転送します。

(☞) CMS-1300の利用についてはこちらも併せてご参照ください。

 

【 補足 】

〔 オプション設定 〕

設定のバックアップ時、以下のオプションを指定することができます。

※実行例はFTPサーバ利用時です。

 

 

<送信元IPアドレス指定>
#copy config ftp://[IPアドレス]/[ファイル名] source [送信元IPアドレス]

通常出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に指定します。

(☞) 送信元IPアドレス指定はコピー先がFTPサーバ,SSHサーバ,CMS-1300で指定可。

 

<all指定>
#copy config ftp://[IPアドレス]/[ファイル名] all

IPsec用の証明書やSSHの公開鍵など設定用XMLファイルに含まれない設定も併せてバックアップする場合は、コマンドのオプションにallを指定します。なお、ファイルはtar+gzip形式で保存されます。

(☞) all指定は、コピー元がconfigまたはstartup-configで指定可。