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NXR,VXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-4. 設定の復帰

ここではCLI(コマンドラインインタフェース)を利用して、設定を復帰する方法について説明します。

設定は外部サーバやUSBメモリ,SDカードといった外部ストレージだけでなく、ルータの不揮発性メモリ(以下フラッシュメモリ)から復帰することも可能です。

 

【 本実行例対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/11現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
概要 実行例 補足

 

【 概要 】

設定を復帰する場合、copyコマンドを使用します。

copyコマンドの書式は以下のとおりです。

#copy [コピー元] [コピー先] (オプション)

※オプションは必要に応じて指定

 

設定の復帰で指定可能なコピー元は、以下のとおりです。(一部機種でのみ対応しているものあり)

コピー元 説明
ftp://[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] FTPサーバ
ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] SSHサーバ
パスワードはコマンド実行後、別途指定
http://[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] HTTPサーバ(ベーシック認証なし)
※HTTPSサーバの場合、バリデーションを行うか否かで指定が異なります。
バリデーションを行う場合:https
バリデーションを行わない場合:https-
http://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] HTTPサーバ(ベーシック認証あり)
パスワードはコマンド実行後、別途指定
※HTTPSサーバの場合、バリデーションを行うか否かで指定が異なります。
バリデーションを行う場合:https
バリデーションを行わない場合:https-
diskX:[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] 外部ストレージ
※diskXのXはdisk番号
flash:[設定ファイル名] フラッシュメモリ(flash)
zmodem ZMODEM
cms CMS-1300

設定の復帰で指定可能なコピー先は、以下のとおりです。(一部機種でのみ対応しているものあり)

コピー先 説明
config 現在動作している設定「running-config」
startup-config 機器起動時に読み込む設定
※機器起動時の設定ファイルを指定している場合は除く
flash-initial-config ユーザやISPが自由に定義できる初期コンフィグ
※flash-initial-configの詳細はこちら
warplink-sps-initial-config WarpLink SPS用initial-config
※WarpLink SPSの詳細はこちら

※ディレクトリがない場合、ディレクトリ名は省略可。

 

ただし、以下のようなコピーはできません。

  • コピー元がzmodemで、コピー先がwarplink-sps-initial-configの指定は不可。
  • コピー元がcmsで、コピー先がflash-initial-config,warplink-sps-initial-configの指定は不可。

 

【 実行例 】

 

〔 FTPサーバの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

#copy ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config

FTPサーバ上の設定ファイルをstartup-configにコピーします。なお、FTPサーバを利用する場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

〔 SSHサーバの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

#copy ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config
[ユーザ名]@[IPアドレス]’s password:[パスワード]

SSHサーバ上の設定ファイルをstartup-configにコピーします。この時SSHサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、コピーを開始します。

(☞) 一部機種ではリバースSSHトンネリングを利用することもできます。リバースSSHトンネリングについてはこちら

 

〔 HTTP,HTTPSサーバの利用 〕

 

<ベーシック認証なし>

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy http://[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config

HTTPサーバ上の設定ファイルをstartup-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。
なお、HTTPSサーバ上の設定ファイルを転送する場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
#copy https://[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config
バリデーションを行わない場合
#copy https-://[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config

 

(☞) HTTP,HTTPSサーバ利用時、NXR-1300シリーズはコピー先にstartup-configのみ指定可。NXR-G100シリーズはコピー先にstartup-config,warplink-sps-initial-configのみ指定可。VXR-x64はコピー先にconfig,startup-configのみ指定可。

 

<ベーシック認証あり>

【 対応機種 】NXR-650,NXR-610Xシリーズ(2023/11現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy http://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] startup-config
Password:[パスワード]

HTTPサーバ上の設定ファイルをstartup-configにコピーします。この時HTTPサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、コピーを開始します。

なお、HTTPSサーバ上の設定ファイルを転送する場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
#copy https://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] startup-config
Password:[パスワード]
バリデーションを行わない場合
#copy https-://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] startup-config
Password:[パスワード]

 

〔 外部ストレージの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

#copy disk0:[設定ファイル名] flash-initial-config

disk0と認識されている外部ストレージ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

(☞) コピー先にflash-initial-configが指定可能な機種についてはこちら

 

〔 フラッシュメモリの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)

#copy flash:[設定ファイル名] warplink-sps-initial-config

フラッシュメモリに保存した設定ファイルをwarplink-sps-initial-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

(☞) コピー先にwarplink-sps-initial-configが指定可能な機種についてはこちら

 

〔 ZMODEMの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy zmodem config

ZMODEMプロトコルを用いてrunning-configにコピーします。コマンド実行後、コピー待ち状態になります。

(☞) ZMODEMの利用についてはこちらも併せてご参照ください。

 

〔 CMS-1300の利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy cms startup-config

CMS-1300上の設定ファイルをstartup-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

【 補足 】

 

〔 コピー先の指定 〕

コピー先に、「config」,「flash-initial-config」,「warplink-sps-initial-config」を指定できる機種は以下のとおりです。

コピー先 対応機種(2023/8現在)
config NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64
flash-initial-config NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ
warplink-sps-initial-config NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ

 

〔 オプション設定 〕

設定の復帰時、以下のオプションを指定することができます。

※実行例はFTPサーバ利用時です。

 

 

<送信元IPアドレス指定>
#copy ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名] config source [送信元IPアドレス]

通常出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に指定します。

(☞) 送信元IPアドレス指定はコピー元がFTPサーバ,SSHサーバ,HTTP(HTTPS)サーバで指定可。

 

<コンフィグロールバック指定>
#copy ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名] startup-config rollback

次回起動時コンフィグロールバック機能を利用して設定を復帰します。
(☞) コンフィグロールバック設定についてはこちら