FutureNet TM-100 は遠隔監視に必要な通信機能と記憶装置、および各種のサーバ、クライアントアプリケーションを搭載した小型の通信機器です。

例えば、自動販売機や空調設備、小型発電機、生産ラインの状況、自動車の運行状況等の機器やシステムを 遠隔地から監視したり制御すること際に利用できます。

TM-100のRS-232インタフェースやデジタルIOポート、もしくはLAN上に監視対象機器を接続し、携帯電話、パケット通信網、PHS電話網、インターネット、無線LANなどを利用して遠隔地にあるコンピュータ・システムとの間でデータの送受信を可能にします。

●監視インタフェース

監視対象機器とのインタフェースとしてRS-232, DIO, Ethernetを備えます。

●通信インタフェース

通信フェースとしてイーサネットもしくは、携帯電話/PHS/DoPa/無線LAN(いずれもCFカード型のPCカードを使用）を利用できます。PPP等でTCP/IPネットワークへ接続します。さらに、ルーティングやNAT、トンネリングプロトコルもサポートしています。

●データストレージ

内蔵のCF（コンパクトフラッシュ）カードの空きスペースに監視対象機機から取得したデータを保存できます。
また、ユーザプログラムを追加することによってデータを加工して蓄積したり、それを決まった時間に送信することができます。

●サーバ機能

RS-232ポートから受信したデータをTCP/IPに変換（およびその逆）をおこなうサーバをはじめ、インターネットで標準のWebサーバ(Apache)、FTPサーバ(ProFTP)、telnetサーバ、 メールサーバ(sendmail)などの標準的なサーバ機能を標準で組み込んでいます。

●クライアント機能

メールクライアント、FTPクライアント、Syslogクライアントなどの各種クライアント機能も標準でサポートしています。

●優れた拡張性

TM-100の内蔵CFカードには、ユーザのアプリケーションを自由にアップロードすることができます。
TM-100はOSに業界標準のLinuxをベースにしているため、シェルやPerlのスクリプトが簡単に作成でき、またC言語による開発も可能です。
これによりTM-100の中で送信すべきデータを選別したり、データの集計結果を作成したり、データ形式を変換したりといった処理をユーザが簡単に組み込めます。
さらに、運用条件に応じてアプリケーションを決まった時間に起動する機能や暗号化通信機能を利用することもできます。