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NXR,VXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-2. 起動時の設定ファイル指定

通常起動時の設定はルータの不揮発性メモリ(以下フラッシュメモリ)に保存しているstartup-configを使用しますが、それ以外にもUSBやSDカードといった外部ストレージ、本体内のフラッシュメモリに保存しているstartup-config以外の設定ファイルを利用することも可能です。

 

【 本実行例対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/11現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

【 実行例 】

 

<本体内のフラッシュメモリに保存している設定ファイルで起動>
(config)#system config flash:[設定ファイル名]

本体内のフラッシュメモリに保存している設定ファイルを、次回起動時に使用するように設定します。

 

<外部ストレージ内の設定ファイルで起動>
(config)#system config disk0:[ディレクトリ名]/[設定ファイル名]

disk0と認識されている外部ストレージ上の設定ファイルを、次回起動時に使用するように設定します。
(☞) ディレクトリがない場合、ディレクトリ名は省略可。

 

<factory-initial-configで起動>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-G120シリーズ(2023/11現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#system config factory-initial-config

工場出荷状態の設定ファイルを、次回起動時に使用するように設定します。
(☞) この設定は設定の初期化とは異なります。
(☞) one-timeオプションを指定することで、次回起動時のみ指定した設定ファイルで起動することもできます。

 

<empty-configで起動>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-G120シリーズ(2023/11現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#system config empty-config

工場出荷状態で設定済みのEthernet0インタフェースのIPv4アドレスなどが未設定状態の設定ファイルを、次回起動時に使用するように設定します。
(☞) one-timeオプションを指定することで、次回起動時のみ指定した設定ファイルで起動することもできます。

 

<次回起動時の設定ファイル名の確認>
#show system config

次回起動時の設定ファイル名を確認できます。
(☞) 次回起動時の設定ファイルを指定していない場合、通常startup-configで起動します。

 

<次回起動時の設定ファイル指定の削除>
(config)#no system config

次回起動時の設定ファイル指定を削除することができます。
(☞) 下記コマンドでも同様に削除することができます。

#delete bootup-config