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NXR,VXRシリーズ

運用管理編

15. DDNS設定

15-7. DDNS設定(複数のDDNSサービスの利用)

複数のDDNSサービスを登録・利用する設定例です。

 

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G060シリーズ(2024/8現在)

設定例で使用している機能の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
設定例 補足

 

【 設定例 】

この例ではIPv4, IPv6のDDNSサーバに接続することを想定しています。

 

1. <DDNSクライアント1設定>
(config)#ddns client 1

DDNSクライアント1を設定します。

(config-ddns)#provider http-client

接続するDDNSプロバイダにhttp-client(汎用プロバイダ)を設定します。

(config-ddns)#account username [DDNSサーバ(IPv4)接続用ユーザID] password [DDNSサーバ(IPv4)接続用パスワード]

DDNSサーバ(IPv4)接続用ユーザID,パスワードを設定します。

(config-ddns)#bind-interface [インタフェース名]

接続回線のインタフェースを設定します。
(☞) 接続回線のインタフェースを指定しても、必ずそのインタフェースのIPアドレスを通知するわけではありません。通知するIPアドレスはDDNSサーバへの経路(ルーティングテーブル)によって決定します。なお、強制的にbind-interfaceで指定したインタフェースのアドレスを通知する場合はこちら

(config-ddns)#url ip [DDNSサーバ(IPv4)接続用URL]

DDNSサーバ(IPv4)接続用URLを設定します。

(config-ddns)#query [DDNSサーバ(IPv4)接続用URLクエリ]

DDNSサーバ(IPv4)接続用URLクエリを設定します。

(config-ddns)#update-interval 60

対象のDDNSサーバに対して定期的にアドレスの通知を行うように設定します。この例では60分(1時間)毎に定期更新を行います。

 

2. <DDNSクライアント2設定>
(config)#ddns client 2

DDNSクライアント2を設定します。

(config-ddns)#provider http-client

接続するDDNSプロバイダにhttp-client(汎用プロバイダ)を設定します。

(config-ddns)#account username [DDNSサーバ(IPv6)接続用ユーザID] password [DDNSサーバ(IPv6)接続用パスワード]

DDNSサーバ(IPv6)接続用ユーザID,パスワードを設定します。

(config-ddns)#bind-interface [インタフェース名]

接続回線のインタフェースを設定します。

(config-ddns)#url ipv6 [DDNSサーバ(IPv6)接続用URL]

DDNSサーバ(IPv6)接続用URLを設定します。

(config-ddns)#query [DDNSサーバ(IPv6)接続用URLクエリ]

DDNSサーバ(IPv6)接続用URLクエリを設定します。

(config-ddns)#update-interval 60

対象のDDNSサーバに対して定期的にアドレスの通知を行うように設定します。この例では60分(1時間)毎に定期更新を行います。

 

【 補足 】

 

〔 送信元アドレスの指定 〕

出力インタフェースが通知したいアドレスを持つインタフェース(bind-interface)と異なる場合でも、bind-interfaceのアドレスを通知することができます。

 

<送信元アドレス設定>
(config-ddns)#update-source interface

ルーティングテーブルに依存せず、bind-interfaceで指定したインタフェースのアドレスを通知するように設定します。

 

〔 URLクエリでの環境変数指定 〕

URLクエリでは以下の環境変数を指定することが可能です。

  • ${IP} … bind-interfaceコマンドで指定したインタフェースのIPv4アドレス
  • ${IPV6} … bind-interfaceコマンドで指定したインタフェースのIPv6グローバルアドレス
  • ${MODEL} … 製品名
  • ${VER} … ファームウェアバージョン
  • ${SN} … 製品のシリアル番号
  • ${MACADDR} … ethernet0インタフェースのMACアドレス
  • ${PW} … DDNSのパスワード
  • ${PHONE} … モバイル回線の電話番号(bind-interfaceコマンドで指定したインタフェースがモバイル回線に関連付けられている場合のみ)

 

<URLクエリ設定例>
(config-ddns)#query MODEL=${MODEL}&VER=${VER}&SN=${SN}&PASS=${PW}&V4ADDR=${IP}

URLクエリで以下を指定します。

  • 製品名
  • ファームウェアバージョン
  • 製品のシリアル番号
  • DDNSのパスワード
  • bind-interfaceコマンドで指定したインタフェースのIPv4アドレス

 

〔 URL設定 〕

DDNSサーバ接続用URLとしてHTTP, HTTPSが利用できます。また、サーバ証明書の認証を省略して接続する場合は insecure オプションを指定します。

 

<insecure設定>
(config-ddns)#url ip https://ipv4.example.com/login.html insecure

HTTPSでDDNSサーバに接続します。なお、サーバ証明書の認証は省略します。