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NXR,VXRシリーズ
運用管理編
8. メール送信設定
8-1. PPP/PPPoE接続・切断時のメール送信設定
PPP/PPPoE回線の接続・切断状態の変化をメールで通知する設定例です。
【PPP/PPPoE接続・切断時のメール通知対応機種】
NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G200シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,WXR-250,VXRシリーズ(2022/4現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
コンテンツ | |||||
構成図 | 設定例 | 設定例解説 | 端末の設定例 | 補足 | 付録 |
【 構成図 】
- ppp0インタフェース接続時、指定した宛先にメールを送信します。なお、メール本文にはppp0インタフェースのIPアドレスが記載されます。
(☞) PPP切断時、メールサーバへの経路がない等の理由でメール送信できない場合、メール送信に失敗し、切断時のメールは宛先に届きません。 - ppp0インタフェースは常時接続とします。
(☞) PPPオンデマンド接続が有効な場合、メール通知機能は無効になります。 - この設定例で使用しているルータは、NXR-G110/Lです。
【 設定例 】
nxrg110(config)#mail server 1
nxrg110(config-mail-server)#server authentication [認証方式]
nxrg110(config-mail-server)#server smtp address [SMTPサーバ]
nxrg110(config-mail-server)#server smtp port [ポート番号]
nxrg110(config-mail-server)#username [SMTPサーバ用ユーザID] password [SMTPサーバ用パスワード]
nxrg110(config-mail-server)#exit
nxrg110(config)#interface ethernet 0
nxrg110(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg110(config-if)#exit
nxrg110(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxrg110(config)#ppp account username [PPP接続用ユーザID] password [PPP接続用パスワード]
nxrg110(config)#interface ppp 0
nxrg110(config-ppp)#ip address negotiated
nxrg110(config-ppp)#ip masquerade
nxrg110(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg110(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg110(config-ppp)#ppp username [PPP接続用ユーザID]
nxrg110(config-ppp)#mobile apn [APN] cid 1 pdp-type ip
nxrg110(config-ppp)#dial-up string *99***1#
nxrg110(config-ppp)#dial-up timeout 30
nxrg110(config-ppp)#mail send server 1
nxrg110(config-ppp)#mail send to [宛先メールアドレス]
nxrg110(config-ppp)#mail send from [送信元メールアドレス]
nxrg110(config-ppp)#exit
nxrg110(config)#mobile error-recovery-reset
nxrg110(config)#mobile termination-recovery reset
nxrg110(config)#mobile 1 ppp 0
nxrg110(config)#mobile 1 carrier [キャリア]
nxrg110(config)#exit
nxrg110#clear mobile 1
nxrg110#configure terminal
nxrg110(config)#dns
nxrg110(config-dns)#service enable
nxrg110(config-dns)#exit
nxrg110(config)#exit
nxrg110#save config
【 設定例解説 】
1. <メールサーバ設定>
メールサーバ番号を指定します。
SMTPサーバの認証方式を設定します。
SMTPサーバを設定します。
SMTPのポート番号を設定します。
SMTPサーバ用ユーザID,パスワードを設定します。
2. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg110(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
3. <スタティックルート設定>
デフォルトルートを設定します。
4. <PPPアカウント設定>
PPP接続用ユーザID,パスワードを設定します。
5. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg110(config-ppp)#ip address negotiated
ppp0インタフェースのIPアドレスをnegotiatedに設定します。
nxrg110(config-ppp)#ip spi-filter
IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
PPP接続用ユーザIDを設定します。
APN,CID,PDPタイプを設定します。
発信用の電話番号を設定します。
(☞) 電話番号の#の前の数字はCIDを表しています。
ダイアルタイムアウトを設定します。
メールサーバとして先ほど設定したメールサーバ1を設定します。
宛先メールアドレスを設定します。
送信元メールアドレスを設定します。
6. <モバイルエラーリカバリー設定>
内蔵通信モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、内蔵通信モジュールのリセットを行うように設定します。
7. <モバイルターミネーションリカバリー設定>
PPP接続時に網側から切断された場合、内蔵通信モジュールのリセットを行うように設定します。
8. <モバイル割り当て設定>
mobile1として認識されている内蔵通信モジュールとppp0インタフェースの関連づけを行います。
内蔵通信モジュールをPPPインタフェースで使用する場合は、mobileコマンドによるPPPインタフェースへの関連付けが必要になります。
(☞) mobile1の情報はshow mobile 1コマンドで確認することができます。
9. <モバイルキャリア設定>
mobile1のキャリアを設定します。
(☞) キャリア設定は「clear mobile 1」コマンドによるモバイルリセットを行うことで反映されます。
10. <DNS設定>
nxrg110(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
11. <設定の保存>
設定内容を保存します。
【 端末の設定例 】
IPアドレス | 192.168.10.100 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
DNSサーバ |
【 補足 】
一部機種では、メール送信の暗号化機能をサポートしています。
詳細は各設定例をご参照ください。
【 付録 】
目次
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