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NXR,VXRシリーズ

運用管理編

4. スケジュール設定

4-2. 指定日時に本体のファームウェアを更新する

指定日時に本体のファームウェア更新を実行する設定例です。

スケジュール実行時、転送対象のファームウェアのバージョンと本体に保存されているファームウェアのバージョンを比較します。結果同じだった場合、ファームウェアの更新は行われません。これによりスケジュール設定が残っている場合でも、不要なファームウェアの更新を回避することができます。

 

コンテンツ
設定例 補足

 

【 設定例 】

 

〔 FTPサーバの利用 〕

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ftp://[IPアドレス]/[ファームウェア名]

4:00にFTPサーバ上のファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。なお、FTPサーバを利用する場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。

 

〔 SSHサーバの利用 〕

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ファームウェア名] password [パスワード]

4:00にSSHサーバ上のファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。この時SSHサーバのIPアドレス,ユーザ名,パスワードを合わせて指定します。

 

〔 HTTP,HTTPSサーバの利用 〕

 

<ベーシック認証なし>

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update http://[IPアドレス]/[ファームウェア名]

4:00にHTTPサーバ上のファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。
なお、HTTPSサーバ上のファームウェアを転送する場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update https://[IPアドレス]/[ファームウェア名]
バリデーションを行わない場合
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update https-://[IPアドレス]/[ファームウェア名]

 

<ベーシック認証あり>

【 対応機種 】NXR-650,NXR-610Xシリーズ(2023/11現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update http://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[ファームウェア名] password [パスワード]

4:00にHTTPサーバ上のファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。この時ベーシック認証用のユーザ名,パスワードを合わせて指定します。
なお、HTTPSサーバ上のファームウェアを転送する場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update https://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[ファームウェア名] password [パスワード]
バリデーションを行わない場合
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update https-://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[ファームウェア名] password [パスワード]

 

〔 外部ストレージの利用 〕

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update disk0:[ファームウェア名]

4:00にdisk0と認識されている外部ストレージ上のファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。

 

〔 CMS-1300の利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update cms

4:00にCMS-1300に登録されているファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。
(☞) CMS-1300でのファームウェア更新についてはこちらも併せてご参照ください。

 

〔 オフィシャルの利用 〕

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update official

4:00に弊社ホームページにある最新ファームウェアを転送しファームウェアの更新を実行します。

なお、最新ファームウェアの有無のみ確認し、その結果をシスログに出力することも可能です。

 

最新ファームウェアの有無のみチェックする
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware check official

 

【 補足 】

スケジュールによる本体のファームウェア更新実行時、以下のオプションを指定することができます。
(CMS-1300,オフィシャル利用時、ディレクトリ指定不可。外部ストレージ利用時、送信元IPアドレス指定不可)
※実行例はFTPサーバ利用時です。

 

 

<ディレクトリ指定>
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ftp://[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[ファームウェア名]

ファームウェアをディレクトリ毎に管理している場合、「ディレクトリ名/ファームウェア名」を指定します。

 

<送信元IPアドレス指定>
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ftp://[IPアドレス]/[ファームウェア名] source [送信元IPアドレス]

通常出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に指定します。

 

<hold指定>
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ftp://[IPアドレス]/[ファームウェア名] hold

スケジュールによるファームウェアの更新では更新が完了すると自動的に機器の再起動を行いますが、holdオプションを指定することにより再起動を保留します。

 

<margin指定>
(config)#schedule 1 4:00 * * firmware update ftp://[IPアドレス]/[ファームウェア名] margin [マージン]

margin指定を行うとスケジュールで指定した日時から最大マージン秒後にファームウェアの更新を開始します。

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