FutureNet
NXR,VXRシリーズ
運用管理編
1. ファームウェアの更新
1-4. 内蔵通信モジュールのファームウェア更新
ここでは内蔵通信モジュールのファームウェア更新方法を説明します。なおこの更新方法を利用する場合は、あらかじめリモートサーバや外部ストレージ上に更新したい内蔵通信モジュール用ファームウェア(以下ファームウェア)を用意しておく必要があります。ファームウェアは弊社ホームページよりダウンロードできます。
【対象機種】NXR-G180/L-CA,NXR-G200シリーズ(NXR-G240,NXR-G260を除く),NXR-G110/L,NXR-G110/L-CA,NXR-G100/L,NXR-G100/L-CA,NXR-G100/NL,NXR-G100/NLW(2021/2現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
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更新する前に | ファームウェアの更新 | 補足 |
【 更新する前に 】
ファームウェア更新時の注意点は以下の通りです。
- ファームウェアの更新中に機器の電源断が発生した場合、故障の原因となります。
- ファームウェア更新後は、自動的に内蔵通信モジュールをリセットします。よって回線断が発生します。
- アップデート中は内蔵通信モジュールに対する操作(connect/clear/reconnect/show mobile/clear mobile)は制限されます。またシステム再起動、configの保存/ 復帰、機器本体のファームウェアアップデートも制限されます。
- キャリアアグリゲーション対応の内蔵通信モジュールでは、ファームウェアがキャリア毎に以下の3種類に分かれています。
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
なお、mobile 1 carrierコマンドで指定しているキャリアとファームウェアのキャリアが異なる場合、装着しているSIMの差し替えが必要になる場合があります。よって、mobile 1 carrierコマンドのキャリアとファームウェアのキャリアが同じであることを確認してからファームウェアの更新を行ってください。
また、全てのキャリアのファームウェアを更新する場合、計3回のファームウェア更新を行う必要があります。 - NXR-G100/L-CAでは、連続でファームウェアの更新を行う場合、一度本体の再起動が必要になります。
- NXR-G100/L-CAでは、本体起動後、モバイルリセットしていない状態からのみ、ファームウェアの更新が可能です。
- NXR-G180/L-CAはキャリアアグリゲーション対応の内蔵通信モジュールがLTE1(mobile1),キャリアアグリゲーション未対応の内蔵通信モジュールがLTE2(mobile2)となります。
【 ファームウェアの更新 】
〔ファームウェアの転送〕
<FTPサーバの利用>
FTPサーバ上にあるファームウェアを転送します。なおFTPサーバを利用した更新を行う場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よってユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、転送を開始します。
<SSHサーバの利用>
[ユーザ名]@[IPアドレス]’s password:[パスワード]
SSHサーバ上にあるファームウェアをダウンロードします。この時SSHサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、転送を開始します。
<HTTPサーバの利用>
HTTPサーバ上にあるファームウェアを転送します。コマンド実行後、転送を開始します。
なおHTTPSサーバ上からファームウェアを転送する場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。
バリデーションを行う場合
バリデーションを行わない場合
<CMS-1300の利用>
【対象機種】NXR-G200シリーズ(NXR-G240,NXR-G260を除く),NXR-G110/L,NXR-G110/L-CA,NXR-G100/L,NXR-G100/L-CA,NXR-G100/NL,NXR-G100/NLW(2021/2現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
CMS-1300に登録されているファームウェアを転送します。コマンド実行後、転送を開始します。
<外部ストレージの利用>
disk0と認識されている外部ストレージ上にあるファームウェアを転送します。コマンド実行後、転送を開始します。
〔ファームウェアの更新〕
Checking Mobile module firmware … Success
Proceed with Mobile module update? [y/n]:
ファームウェアのダウンロードおよびチェック完了後、アップデートの実行について問われます。
指定 | 動作 |
---|---|
y | ファームウェアの更新を開始します |
n | ファームウェアの更新を中止します |
(☞) 内蔵通信モジュールでの回線接続中にファームウェアの更新を開始した場合、回線は切断されます。
【 補足 】
ファームウェアをダウンロードする場合、以下のオプションを指定することができます。
(CMS-1300利用時、ディレクトリ指定不可。外部ストレージ利用時、送信元IPアドレス指定不可。)
※実行例はFTPサーバ利用時です。
<ディレクトリ指定>
ファームウェアをディレクトリ毎に管理している場合、「ディレクトリ名/ファームウェア名」を指定します。
<送信元IPアドレス指定>
通常出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に指定します。
目次
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