FutureNet

NXR,VXRシリーズ

ネットイベント編

2. トラック設定

2-10. 拡張トラックでの指定ホストへのPing(IPv4,IPv6)監視設定

トラックでPing(IPv4,IPv6)を利用して指定ホストの状態を監視する設定例です。

なお、2-4. 指定ホストへのPing(IPv4,IPv6)監視設定では指定できないオプションを設定することができます。

 

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXRシリーズ(2023/8現在)

設定例で使用している機能の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
設定例 補足

 

【 設定例 】

 

〔 Ping(IPv4)監視設定 〕

 

<基本設定>
(config)#track 2048 ip reachability
(config-track)#destination 192.168.10.100
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100

 

<復旧回数設定>
(config)#track 2048 ip reachability
(config-track)#destination 192.168.10.100
(config-track)#recovery count 3
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 復旧回数 … 3回

(☞) 復旧回数設定は指定した回数連続でPingによる応答が得られた場合、復旧と判断します。

 

<Interval variableモード設定>
(config)#track 2048 ip reachability
(config-track)#destination 192.168.10.100
(config-track)#transmit interval 60 variable
(config-track)#transmit retries 3
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 送信間隔 … 60秒(variable)
  • リトライ回数 … 3回

(☞) Interval variableモードでは、トラックステータスがアップの状態でpingの応答なしを検知すると送信間隔を短くし、Interval variableモード無効時に比べ障害の検出を早く行うことができます。なお正常時は送信間隔を長めに設定することで、pingによる負荷を軽減することができます。

 

<モニタログ設定>
(config)#track 2048 ip reachability
(config-track)#destination 192.168.10.100
(config-track)#netevent monitor-log-status
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • モニタログ出力 … 有効

(☞) この設定とモニタログ機能を合わせて設定することで監視結果をモニタログファイルに保存することができます。モニタログ機能の設定は運用管理編12-1. モニタログ設定(監視結果の保存)をご参照下さい。

 

<RTT(Round Trip Time)設定>
(config)#track 2048 ip reachability
(config-track)#destination 192.168.10.100
(config-track)#rtt threshold 1000 normal-count 3 delay-count 3
(config-track)#netevent monitor-log-status
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • RTT閾値 … 1000(ms)
  • RTTステータスアップと判断するまでのRTT正常回数 … 3回
  • RTTステータスダウンと判断するまでのRTT遅延回数 … 3回
  • モニタログ出力 … 有効

(☞) RTT設定ではICMP Echo Requestを送信してからEcho Replyを受信するまでの時間(Round Trip Time)の閾値を指定します。Echo Replyが返信されていても指定した閾値内にEcho Replyを受信できていない状態がdelay-count数連続した場合、RTTステータスはダウンになります。

 

〔 Ping(IPv6)監視設定 〕

 

<基本設定>
(config)#track 2048 ipv6 reachability
(config-track)#destination 2001:db8:2:1::1
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:2:1::1

 

<復旧回数設定>
(config)#track 2048 ipv6 reachability
(config-track)#destination 2001:db8:2:1::1
(config-track)#recovery count 3
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:2:1::1
  • 復旧回数 … 3回

(☞) 復旧回数設定は指定した回数連続でPingによる応答が得られた場合、復旧と判断します。

 

<Interval variableモード設定>
(config)#track 2048 ipv6 reachability
(config-track)#destination 2001:db8:2:1::1
(config-track)#transmit interval 60 variable
(config-track)#transmit retries 3
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:2:1::1
  • 送信間隔 … 60秒(variable)
  • リトライ回数 … 3回

(☞) Interval variableモードでは、トラックステータスがアップの状態でpingの応答なしを検知すると送信間隔を短くし、Interval variableモード無効時に比べ障害の検出を早く行うことができます。なお正常時は送信間隔を長めに設定することで、pingによる負荷を軽減することができます。

 

<モニタログ設定>
(config)#track 2048 ipv6 reachability
(config-track)#destination 2001:db8:2:1::1
(config-track)#netevent monitor-log-status
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:2:1::1
  • モニタログ出力 … 有効

(☞) この設定とモニタログ機能を合わせて設定することで監視結果をモニタログファイルに保存することができます。モニタログ機能の設定は運用管理編12-1. モニタログ設定(監視結果の保存)をご参照下さい。

 

<RTT(Round Trip Time)設定>
(config)#track 2048 ipv6 reachability
(config-track)#destination 2001:db8:2:1::1
(config-track)#rtt threshold 1000 normal-count 3 delay-count 3
(config-track)#netevent monitor-log-status
  • トラック番号 … 2048
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:2:1::1
  • RTT閾値 … 1000(ms)
  • RTTステータスアップと判断するまでのRTT正常回数 … 3回
  • RTTステータスダウンと判断するまでのRTT遅延回数 … 3回
  • モニタログ出力 … 有効

(☞) RTT設定ではICMPv6 Echo Requestを送信してからEcho Replyを受信するまでの時間(Round Trip Time)の閾値を指定します。Echo Replyが返信されていても指定した閾値内にEcho Replyを受信できていない状態がdelay-count数連続した場合、RTTステータスはダウンになります。

 

【 補足 】

拡張トラックを使用したPing(IPv4,IPv6)監視設定のオプションには他に以下があります。

 

<ペイロード長設定>
(config-track)#payload-length 56

ICMP(またはICMPv6) Echo Request送信時のペイロード長(単位はバイト)を設定します。

(☞) ペイロード長にはICMP(ICMPv6)ヘッダは含みません。

 

<DFビット設定>
(config-track)#set df-bit

Ping(IPv4)パケットのDFビットを設定します。

 

<TTL設定>
(config-track)#set ttl 255

Ping(IPv4)パケットのTTL値を設定します。

 

<ホップリミット設定>
(config-track)#set hop-limit 255

Ping(IPv6)パケットのホップリミット値を設定します。