FutureNet

NXR,VXRシリーズ

ネットイベント編

2. トラック設定

2-4. 指定ホストへのPing(IPv4,IPv6)監視設定

トラックでPing(IPv4,IPv6)を利用して指定ホストの状態を監視する設定例です。

 

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXRシリーズ(2023/8現在)

設定例で使用している機能の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

【 設定例 】

 

〔 Ping(IPv4)監視設定 〕

 

<基本設定>
(config)#track 1 ip reachability 192.168.10.100
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100

 

<FQDN設定>
(config)#track 1 ip reachability www.example.jp
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先FQDN … www.example.jp

(☞) 設定したFQDNの名前解決ができない場合でもPingによる送信はカウントされます。

 

<送信間隔,リトライ回数設定>
(config)#track 1 ip reachability 192.168.10.100 30 3
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 送信間隔 … 30秒
  • リトライ回数 … 3回

(☞) Pingの送信間隔はICMP Echo Request送信後から次のICMP Echo Requestを送信するまでの時間です。

 

<出力インタフェース設定>
(config)#track 1 ip reachability 192.168.10.100 interface ppp 0
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 出力インタフェース … ppp0

(☞) 出力インタフェースと送信元IPv4アドレスを同時に設定することはできません。

 

<送信元IPv4アドレス設定>
(config)#track 1 ip reachability 192.168.10.100 source 192.168.10.1
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 送信元IPv4アドレス … 192.168.10.1

(☞) 送信元インタフェースと送信元IPv4アドレスを同時に設定することはできません。

 

<リカバリディレイタイマ設定>
(config)#track 1 ip reachability 192.168.10.100 10 3 delay 61
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv4)監視
  • 宛先IPv4アドレス … 192.168.10.100
  • 送信間隔 … 10秒
  • リトライ回数 … 3回
  • リカバリディレイタイマ … 61秒

(☞) リカバリディレイタイマを設定することでICMP Echo Reply受信後、トラックステータスを直ちにアップせずにダウンのまま監視動作を継続します。そして、設定時間経過後トラックステータスはアップに遷移します。また、リカバリディレイタイマ中にカウントしたPing監視の失敗回数は0クリアされ、アクション実行後から再度Ping監視を開始します。なお、リカバリディレイタイマ動作中に指定リトライ回数を超えた場合、リカバリディレイタイマは無効になります。

 

〔 Ping(IPv6)監視設定 〕

 

<基本設定>
(config)#track 1 ipv6 reachability 2001:db8:1::1
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:1::1

 

<FQDN設定>
(config)#track 1 ipv6 reachability www.example.jp
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先FQDN … www.example.jp

(☞) 設定したFQDNの名前解決ができない場合でもPingによる送信はカウントされます。

 

<送信間隔,リトライ回数設定>
(config)#track 1 ipv6 reachability 2001:db8:1::1 30 3
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:1::1
  • 送信間隔 … 30秒
  • リトライ回数 … 3回

(☞) Pingの送信間隔はICMPv6 Echo Request送信後から次のICMPv6 Echo Requestを送信するまでの時間です。

 

<送信元IPv6アドレス設定>
(config)#track 1 ipv6 reachability 2001:db8:1::1 source 2001:db8:2::1
  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:1::1
  • 送信元IPv6アドレス … 2001:db8:2::1

 

<リカバリディレイタイマ設定>
(config)#track 1 ipv6 reachability 2001:db8:1::1 10 3 delay 61

以下のルールでトラックを設定します。

  • トラック番号 … 1
  • 監視方法 … Ping(IPv6)監視
  • 宛先IPv6アドレス … 2001:db8:1::1
  • 送信間隔 … 10秒
  • リトライ回数 … 3回
  • リカバリディレイタイマ … 61秒

(☞) リカバリディレイタイマを設定することでICMPv6 Echo Reply受信後、トラックステータスを直ちにアップせずにダウンのまま監視動作を継続します。そして、設定時間経過後トラックステータスはアップに遷移します。また、リカバリディレイタイマ中にカウントしたPing監視の失敗回数は0クリアされ、アクション実行後から再度Ping監視を開始します。なお、リカバリディレイタイマ動作中に指定リトライ回数を超えた場合、リカバリディレイタイマは無効になります。