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FutureNet
NXR,VXRシリーズ
WANインタフェース編
4. モバイル設定(KDDI編)
4-2. NXR-G100/KL LTE接続設定
NXR-G100/KLの内蔵モジュールを利用してインターネットアクセスする設定例です。なおインターネット接続には、KDDIのLTE NET for DATAを利用します。
【 構成図 】
- NXR-G100/KLの内蔵モジュールは、mobile1として認識されます。
(☞) 内蔵モジュールの情報は、show mobile 1コマンドで確認できます。
【 設定データ 】
設定項目 | 設定内容 | ||
---|---|---|---|
LAN側インタフェース | ethernet0のIPアドレス | 192.168.10.1/24 | |
WAN側インタフェース | mobile1 | ppp0 | |
ppp0のIPアドレス | 動的IPアドレス | ||
IPマスカレード | 有効 | ||
SPIフィルタ | 有効 | ||
TCP MSS調整 | オート | ||
認証方式 | CHAP | ||
PPP接続用ユーザID | user@au.au-net.ne.jp | ||
PPP接続用パスワード | au | ||
APN | au.au-net.ne.jp | ||
CID | 1 | ||
PDPタイプ | IP | ||
ダイアルタイムアウト | 30秒 | ||
スタティックルート | 宛先IPアドレス | 0.0.0.0/0 | |
ゲートウェイ(インタフェース) | ppp0 | ||
モバイルエラーリカバリー | リセット | ||
モバイルターミネーションリカバリー | リセット | ||
DNS | サービス | 有効 |
【 設定例 】
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxrg100(config)#ppp account username user@au.au-net.ne.jp password au
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated
nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg100(config-ppp)#ppp authentication chap
nxrg100(config-ppp)#ppp username user@au.au-net.ne.jp
nxrg100(config-ppp)#mobile apn au.au-net.ne.jp cid 1 pdp-type ip
nxrg100(config-ppp)#dial-up timeout 30
nxrg100(config-ppp)#exit
nxrg100(config)#mobile error-recovery-reset
nxrg100(config)#mobile termination-recovery reset
nxrg100(config)#mobile 1 ppp 0
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable
nxrg100(config-dns)#exit
nxrg100(config)#exit
nxrg100#save config
【 設定例解説 】
1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
2. <スタティックルート設定>
デフォルトルートを設定します。
3. <PPPアカウント設定>
ppp0インタフェースで使用するPPP接続用ユーザID,パスワードを設定します。
(☞) ここで設定したアカウントはppp0インタフェースの設定で利用します。
4. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated
ppp0インタフェースのIPアドレスが動的IPアドレスの場合は、negotiatedを設定します。
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効に設定します。また、TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
認証方式を設定します。
PPP接続用ユーザIDを設定します。
APN,CID,pdp-typeを設定します。
(☞) すでに利用予定のAPN情報が登録されている場合は、mobile apnコマンドを設定しなくてもdial-up stringコマンドで、利用予定のAPN情報に対応したCIDを指定することによりPPP接続することが可能です。
ダイアルタイムアウトを設定します。
5. <モバイルエラーリカバリー設定>
内蔵モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、内蔵モジュールのリセットを行うように設定します。
6. <モバイルターミネーションリカバリー設定>
PPP接続時に網側から切断された場合、内蔵通信モジュールのリセットを行うように設定します。
7. <モバイル割り当て設定>
mobile1と認識されている内蔵モジュールとppp0インタフェースの関連づけを行います。
内蔵モジュールをPPPインタフェースで使用する場合は、mobileコマンドによるPPPインタフェースへの関連付けが必要になります。
(☞) mobile1に割り当てられている内蔵モジュールはshow mobile 1コマンドで確認することができます。
8. <DNS設定>
nxrg100(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
【 端末の設定例 】
IPアドレス | 192.168.10.100 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
DNSサーバ |
【 補足 】
NXR-G100/KLでは、SIMカードスロットおよび内蔵SIMを利用することができます。なおモジュール起動時、SIMカードの装着状態でどちらのSIMを利用するか決定します。
SIMカードが装着されている場合、当該SIMカードを優先して利用します。
SIMカードが装着されていない場合、自動的に内蔵SIMを利用します。
なおいずれの場合でも初めて利用する際には、OTA(Over The Air)の手続きが必要です。
<利用開始登録設定>
内蔵モジュール経由で通信サービスを利用可能状態にします。
(☞) この設定はPPP切断状態で実行することを推奨しています。またこの設定を実行すると、自動的にモジュールがリセットされます。
<登録情報表示>
OTA status is registered
内蔵モジュール経由で通信サービスの登録情報を表示します。
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