FutureNet

NXR,WXRシリーズ

WANインタフェース編

4. モバイル設定(KDDI編)

4-3. NXR-G100/KL CRG接続設定例

NXR-G100/KLは、KDDIの閉域網サービスCRG(クローズド リモート ゲートウェイ)で利用することが可能です。この設定例ではセンターからのSMS受信後、PPP接続を開始します。

 

【 構成図 】

  • この機能を利用したネットワークを構築する場合はCRGに関する契約をしておく必要があります。CRGの詳細については下記URLをご参照下さい。
    http://www.kddi.com/business/network/remote-access/crg/
  • この設定例ではセンターの端末からNXR-G100/KL配下のSSHサーバへアクセスできるように設定します。
  • この設定例では一定時間無通信状態が継続すると無通信切断タイマによりPPP回線を切断し、本体をスリープ状態に遷移します。また、SMS受信後にレジュームするように設定します。

 

【 設定データ 】

設定項目 設定内容
LAN側インタフェース ethernet0のIPアドレス 192.168.10.1/24
WAN側インタフェース mobile1 ppp0
ppp0のIPアドレス 10.10.10.1/32
DNATグループ ppp0_dnat
IPマスカレード 有効
MSS自動調整 オート
CRG接続用ユーザID test1@test.example.jp
CRG接続用パスワード test1pass
CRGドメイン名 test.example.jp
APN test.example.jp
CID 1
PDPタイプ IP
ダイアルタイムアウト 30秒
オンデマンド接続 有効
アイドルタイムアウト 30秒(system sleep)
スタティックルート 宛先IPアドレス 0.0.0.0/0
ゲートウェイ(インタフェース) ppp0
DNAT ルール名 ppp0_dnat
ppp0_dnat プロトコル TCP
送信元IPアドレス any
送信元ポート any
宛先IPアドレス 10.10.10.1
宛先ポート 22
変換後宛先IPアドレス 192.168.10.100
システムパワーマネジメント レジューム(mobile1)
モバイルエラーリカバリー リセット
モバイルターミネーションリカバリー リセット

 

【 設定例 】

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxrg100(config)#ip dnat ppp0_dnat tcp any any 10.10.10.1 22 192.168.10.100
nxrg100(config)#ppp account username test1@test.example.jp password test1pass
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address 10.10.10.1/32
nxrg100(config-ppp)#ip dnat-group ppp0_dnat
nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg100(config-ppp)#ppp username test1@test.example.jp
nxrg100(config-ppp)#crg domain test.example.jp
nxrg100(config-ppp)#mobile apn test.example.jp cid 1 pdp-type ip
nxrg100(config-ppp)#dial-up timeout 30
nxrg100(config-ppp)#ppp on-demand
nxrg100(config-ppp)#ppp idle-timeout 30 system sleep
nxrg100(config-ppp)#exit
nxrg100(config)#system power-management resume mobile 1
nxrg100(config)#mobile error-recovery-reset
nxrg100(config)#mobile termination-recovery reset
nxrg100(config)#mobile 1 ppp 0
nxrg100(config)#exit
nxrg100#save config

【 設定例解説 】

1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <スタティックルート設定>
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0

デフォルトルートを設定します。

 

3. <DNAT設定>
nxrg100(config)#ip dnat ppp0_dnat tcp any any 10.10.10.1 22 192.168.10.100

DNAT名をppp0_dnatとし、宛先IPアドレス10.10.10.1,TCPポート番号22のパケットの宛先IPアドレスを192.168.10.100に変換します。
なお、このDNAT設定はppp0インタフェース設定で登録します。
(☞) DNAT設定を設定しただけでは宛先IPアドレスの変換機能は動作しません。宛先IPアドレスの変換を行うインタフェースでの登録が必要になります。

 

4. <PPPアカウント設定>
nxrg100(config)#ppp account username test1@test.example.jp password test1pass

ppp0インタフェースで使用するCRG接続用ユーザID,パスワードを設定します。
(☞) ここで設定したアカウントはppp0インタフェースの設定で利用します。

 

5. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address 10.10.10.1/32

ppp0インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxrg100(config-ppp)#ip dnat-group ppp0_dnat
nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto

ppp0_dnatをDNATグループに適用します。また、IPマスカレードを有効に設定します。そして、TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

nxrg100(config-ppp)#ppp username test1@test.example.jp

CRG接続用ユーザIDを設定します。

nxrg100(config-ppp)#crg domain test.example.jp

CRGドメイン名を設定します。

nxrg100(config-ppp)#mobile apn test.example.jp cid 1 pdp-type ip

APN,CID,pdp-typeを設定します。

nxrg100(config-ppp)#dial-up timeout 30

ダイアルタイムアウトを設定します。

nxrg100(config-ppp)#ppp on-demand

PPPオンデマンド接続を設定します。

nxrg100(config-ppp)#ppp idle-timeout 30 system sleep

アイドルタイムアウトを設定します。また、PPP切断後スリープ状態に遷移します。
(☞) 指定時間内にデータの送受信がなければ、PPP回線を切断しスリープ状態に遷移します。

 

6. <レジューム設定>
nxrg100(config)#system power-management resume mobile 1

内蔵モジュールで着信すると、レジュームするように設定します。

 

7. <モバイルエラーリカバリー設定>
nxrg100(config)#mobile error-recovery-reset

内蔵モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、内蔵モジュールのリセットを行うように設定します。

 

8. <モバイルターミネーションリカバリー設定>
nxrg100(config)#mobile termination-recovery reset

PPP接続時に網側から切断された場合、内蔵モジュールのリセットを行うように設定します。

 

9. <モバイル割り当て設定>
nxrg100(config)#mobile 1 ppp 0

mobile1と認識されている内蔵モジュールとppp0インタフェースの関連づけを行います。
内蔵モジュールをPPPインタフェースで使用する場合は、mobileコマンドによるPPPインタフェースへの関連付けが必要になります。
(☞) mobile1に割り当てられている内蔵モジュールはshow mobile 1コマンドで確認することができます。

 

【 端末の設定例 】

IP アドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
DNS サーバ

【 補足 】

NXR-G100/KLでは、SIMカードスロットおよび内蔵SIMを利用することができます。なお、モジュール起動時、SIMカードの装着状態でどちらのSIMを利用するか決定します。

SIMカードが装着されている場合、当該SIMカードを優先して利用します。
SIMカードが装着されていない場合、自動的に内蔵SIMを利用します。
なお、いずれの場合でも初めて利用する際には、OTA(Over The Air)の手続きが必要です。

 

<利用開始登録設定>
nxrg100#register ota mobile 1

内蔵モジュール経由で通信サービスを利用可能状態にします。

(☞) この設定はPPP切断状態で実行することを推奨しています。また、この設定を実行すると、自動的にモジュールがリセットされます。

 

<登録情報表示>
nxrg100#show mobile 1 ota
OTA status is registered

内蔵モジュール経由で通信サービスの登録情報を表示します。