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FA,XIOシリーズ

FA-215, FA-210編

2.TCPコントロールモード

2.2 複数クライアント対向接続

 

1台のRS-232機器に対して2台のクライアントから通信を行います。

2台のFA-210がクライアントとなり、1台のサーバを共有します。FA-210サーバは同時に1つのクライアントとしか接続しませんので、先着優先で最初のTCP接続要求を受け付けます。後から接続要求したクライアントは、前の接続が切断されるまで接続リトライを繰り返して待ちます。

 

【対象ファームウェア】1.1.3 以降

 

【 構成図 】

taikou2

 

【 設定例 】

クライアント側

クライアント側の設定は、IPアドレスを除き2台共同じです。

以下は1台目の設定例です。2台目は”main ip 192.168.10.2″とします。

main ip 192.168.10.1
main mask 255.255.255.0
rs 0 mode tcpcontrol
rs 0 control client
rsport 0 connectaddress 192.168.10.10
rsport 0 connectport 33333

rsport 0 inactivitytimer 30

サーバ側
main ip 192.168.10.10
main mask 255.255.255.0
rs 0 mode tcpcontrol
rsport scfcport 33333
pingka 0 use on
pingka 0 interval 5
pingka 0 timeout 4

 

【 設定例解説 】

クライアント側
rs 0 mode tcpcontrol
rs 0 control client

TCPコントロールモードのクライアントに設定します。

rsport 0 connectaddress 192.168.10.10
rsport 0 connectport 33333

接続先IPアドレスを192.168.10.10、接続先TCPポート番号を33333に設定します。

TCP接続のトリガはRS-232からのデータ受信で行うものとします。これは初期値なので設定不要です。

TCP接続に失敗した場合、RS-232から受信したデータは捨てずに接続リトライを繰り返します。接続成功時に送信されます。

RS-232機器からのRS-232受信データは初期値のRTS/CTSフロー制御で受信オーバフローを防ぎます。

rsport 0 inactivitytimer 30

TCPを切断するための無通信切断タイマを30秒に設定します。

 

 

 

サーバ側

main ip 192.168.10.10

main mask 255.255.255.0

IPアドレスとマスクビットを設定します。

rs 0 mode tcpcontrol

TCPコントロールモードに設定します。初期値はサーバです。

rsport scfcport 33333

TCP接続の待ち受けTCPポート番号を33333とします。

pingka 0 use on
pingka 0 interval 5
pingka 0 timeout 4

pingキープアライブを設定し、クライアント側のping無応答を検出するとTCPを切断しコネクション待ちに戻ります。これによりハーフオープン時でも他のクライアントからの接続ができます。ここではping間隔5秒、タイムアウト4秒としています。