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NXR,VXRシリーズ

CMS-1300編

9. ゼロコンフィグの利用

9-3. ゼロコンフィグの利用(startup-configへの設定コピー)

CMS-1300と一部NXRシリーズの組み合わせでは、ゼロコンフィグ(※)を利用することができます。
※ゼロコンフィグとは、NXRシリーズがCMS-1300への接続後、自動で設定情報を取得する機能です。

この例では、CMS-1300より取得した設定ファイルをstartup-configにコピーします。

 

【 対応機種 】

NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,VXR-x64(2023/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
設定例 補足 利用例

 

【 設定例 】

※下記設定以外にCMS-1300にアクセスするためのWAN回線等の設定が必要になります。

(config)#management-server
(config-cms)#server [CMS-1300のIPアドレス]
(config-cms-server)#exit-server
(config-cms)#tenant-code [テナントコード]
(config-cms)#exit
(config)#system configuration-id [コンフィグレーションID]
(config)#system boot config copy cms startup-config

 

1. <management-server設定>
(config)#management-server
(config-cms)#server [CMS-1300のIPアドレス]

接続するCMS-1300のIPアドレスを設定します。

(config-cms)#tenant-code [テナントコード]

テナントコードを設定します。

 

2. <コンフィグレーションID設定>
(config)#system configuration-id [コンフィグレーションID]

コンフィグレーションIDを設定します。

(☞) このIDは設定ファイルの識別子となります。現在のコンフィグレーションIDとダウンロードする設定ファイル内のコンフィグレーションIDが同じ場合、startup-configへのコピーは行われません。また、現在の設定にコンフィグレーションIDがない場合もstartup-configへのコピーは行われません。

 

3. <system boot config設定>
(config)#system boot config copy cms startup-config

機器起動後、CMS-1300上に登録している設定ファイルをダウンロードし、設定を更新します。この例では設定をstartup-configにコピーします。なお、startup-configへのコピー後、機器を再起動します。よって、startup-configを指定した場合、更新後の設定で動作するのは機器再起動後となります。

 

【 補足 】

一部NXRシリーズでは、工場出荷状態の初期コンフィグや通常運用時のコンフィグ(running-config/startup-config)とは別に、ユーザやISPが自由に定義できる初期コンフィグ(flash-initial-config)領域を持つことができます。この初期コンフィグ領域は、通常の初期化では削除されず、明示的に消去しない限り消えない領域となります。そのため、ISPが提供するサービス専用のコンフィグの初期出荷値として利用することができます。
flash-initial-configについてはこちら
(☞) NXR-G100シリーズのISP向けの初期Config領域は、USBメモリやSDカードといった外部ストレージを挿入することで利用可能です。

 

【 利用例 】

ここでは、NXR-G100シリーズを使用してゼロコンフィグを実現する利用例を紹介します。

  1. CMS-1300にゼロコンフィグを利用するNXRの機器情報とNXRの運用コンフィグを登録します。また、デフォルトコンフィグも指定します
    cms1300_zeroconf_usage-example_1
  2. USBメモリやSDカードといった外部ストレージを用意し、CMS-1300へのアクセスおよびコンフィグファイル自動取得用の設定(初期コンフィグ)をファイル名「initial-config.xml」または「initial-config.tgz」として外部ストレージに保存します。
    ※「initial-config.tgz」はconfig.xmlやSSH鍵,証明書等を含む全設定
    cms1300_zeroconf_usage-example_startup_2
  3. NXR-G100シリーズに初期コンフィグを保存した外部ストレージを挿入します。
    cms1300_zeroconf_usage-example_startup_3
  4. NXR-G100シリーズの電源投入・WAN回線に接続し、CMS-1300から運用コンフィグをダウンロードします。
    cms1300_zeroconf_usage-example_startup_4