NXR,VXRシリーズ

3-10. NXR-610X5G WWAN接続設定（NTTドコモ）

FutureNet NXR-610X5Gの内蔵通信モジュールを使用してWWAN接続する設定例です。本例では、通信キャリアとしてNTTドコモを指定して接続します。

【対象機種】NXR-610X5G Rev2（2025/5現在）
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

【 構成図 】

• 既存機器のキャリア設定を変更する場合は、こちらをご参照ください。
• 通信方式（RAT）を指定する場合は、こちらもご参照ください。
• NXR-610X5G Rev1の設定例は、こちらをご参照ください。

【 設定例 】

【 設定例解説 】

1. <LAN側（ethernet0）インタフェース設定>

ethernet0インタフェースにIPアドレスを設定します。

2. <WAN側（wwan0）インタフェース設定>

wwan0インタフェースの設定モードに移行します。

※ 初期状態ではDHCPクライアントが有効です。

IPマスカレードおよびステートフルパケットインスペクションを有効にします。

TCP MSS調整機能を自動設定にします。

WWAN接続に使用するユーザIDおよびパスワードを設定します。

WWAN接続に使用する認証方式を指定します。

WWAN接続に必要なAPN、CID、およびPDPタイプを設定します。

3. <モバイルエラーリカバリー設定>

通信モジュールに重大な障害が発生したと判断された場合に、自動的にリセットを実行するよう設定します。

4. <モバイルキャリア設定>

mobile1で使用するキャリアをdocomoに設定します。
※ この設定は、「clear mobile 1」コマンドの実行後に有効となります。

5. <DNS設定>

DNSサービスを有効にします。

6. <設定の保存>

現在の設定内容を保存します。

【 端末の設定例 】

【 補足 】

• キャリア設定の変更
• 通信方式（RAT）の変更

〔キャリア設定の変更〕

キャリアを変更する場合は、以下の手順で設定します。

1. <WWANの切断>

WWANインタフェースが接続中の場合は、回線を切断します。

2. <wwan auto-connect設定の一時削除>

wwan auto-connect設定が有効な場合は、設定を一時的に無効にします。

3. <SIMの差し替え>

ここで、新しいキャリアのSIMカードに差し替えます。

4. <キャリア設定の変更>

新しいキャリアを指定します。
なお、この時点ではキャリア設定は反映されていません。

5. <キャリア設定の反映>

キャリア設定を反映させるため、内蔵通信モジュールをリセットします。

6. <アカウントなど接続情報の変更>

新しいキャリアの接続情報（ユーザID、パスワード、APNなど）を設定します。

7. <wwan auto-connectの再設定>

wwan auto-connect設定が有効であった場合は、再び有効に設定します。

〔通信方式（RAT）の変更〕

RAT（Radio Access Technology）設定の初期値は自動選択です。変更する場合は、mobile 1 ratコマンドを使用します。

<RAT設定>

RAT設定をLTE（4G）に固定します。

【 付録 】

• 設定例show config形式サンプル