FutureNet

NXR,WXRシリーズ

WANインタフェース編

3. モバイル設定(NTTドコモ編)

3-6. NXR-G100/N,NL SMS受信設定

SMS(ショートメッセージサービス)でコマンドを送信することにより、NXR-G100/N,NLに対してPPPの接続や切断などの指示を行うことが可能です。これにより閉域網サービスを利用する場合に比べ安価にセンター起動によるネットワークを実現できます。

 

【 構成図 】

  • NXR-G100/N,NLの通信モジュールはmobile1として認識されます。
    (☞) 通信モジュールの情報はshow mobile 1コマンドで確認できます。
  • SMS受信時にメッセージ内に含まれるコマンドを実行します。
    (☞) 構成図ではSMS受信時にPPP接続を開始します。
  • SMS認証キーを設定することで第三者による不正なコマンドの実行を防ぎます。
  • SMS受信機能で実行可能なコマンドは以下のとおりです。
    – PPP接続
    – PPP切断
    – システムスリープ
  • この設定例ではPPP接続のAPNにXi(クロッシィ)のアクセスポイントを設定しています。よってご利用予定のNXR-G100/N,NLおよびSIMカード(MVNOを含む)のプランに合った設定を行って下さい。

 

【 設定データ 】

設定項目 設定内容
LAN側インタフェース ethernet0のIPアドレス 192.168.10.1/24
WAN側インタフェース mobile1 ppp0
ppp0のIPアドレス 動的IPアドレス
IPマスカレード 有効
SPIフィルタ 有効
TCP MSS調整 オート
PPP接続用ユーザID lte
PPP接続用パスワード lte
APN mopera.net
CID 1
PDPタイプ IP
発信用電話番号 *99***1#
ダイアルタイムアウト 30秒
自動接続 無効
スタティックルート 宛先IPアドレス 0.0.0.0/0
ゲートウェイ(インタフェース) ppp0
SMS 受信許可番号 080XXXXXXXX
認証キー authsms
モバイルエラーリカバリー リセット
モバイルターミネーションリカバリー リセット
DNS サービス 有効

【 設定例 】

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxrg100(config)#ppp account username lte password lte
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated
nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg100(config-ppp)#ppp username lte
nxrg100(config-ppp)#mobile apn mopera.net cid 1 pdp-type ip
nxrg100(config-ppp)#dial-up string *99***1#
nxrg100(config-ppp)#dial-up timeout 30
nxrg100(config-ppp)#no ppp auto-connect
nxrg100(config-ppp)#exit
nxrg100(config)#mobile error-recovery-reset
nxrg100(config)#mobile termination-recovery reset
nxrg100(config)#mobile 1 ppp 0
nxrg100(config)#mobile 1 sms accept 080XXXXXXXX
nxrg100(config)#mobile 1 sms authentication-key authsms
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable
nxrg100(config-dns)#exit
nxrg100(config)#exit
nxrg100#save config

【 設定例解説 】

1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <スタティックルート設定>
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0

デフォルトルートを設定します。

 

3. <PPPアカウント設定>
nxrg100(config)#ppp account username lte password lte

ppp0インタフェースで使用するユーザ名,パスワードを設定します。
(☞) ここで設定したアカウントはppp0インタフェースの設定で利用します。

 

4. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated

ppp0インタフェースのIPアドレスが動的IPアドレスの場合はnegotiatedを設定します。

nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto

IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効に設定します。またTCP MSSの調整機能をオートに設定します。

nxrg100(config-ppp)#ppp username lte

PPP接続用ユーザIDを設定します。

nxrg100(config-ppp)#mobile apn mopera.net cid 1 pdp-type ip

APN,CID,pdp-typeを設定します。

nxrg100(config-ppp)#dial-up string *99***1#

発信用の電話番号を設定します。
(☞) 電話番号の#の前の数字はCIDを表しています。

nxrg100(config-ppp)#dial-up timeout 30

ダイアルタイムアウトを設定します。

nxrg100(config-ppp)#no ppp auto-connect

PPPの自動接続を無効に設定します。
(☞) PPP接続はSMS受信時に行います。

 

5. <モバイルエラーリカバリー設定>
nxrg100(config)#mobile error-recovery-reset

通信モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、通信モジュールのリセットを行うように設定します。

 

6. <モバイルターミネーションリカバリー設定>
nxrg100(config)#mobile termination-recovery reset

PPP接続時に網側から切断された場合、通信モジュールのリセットを行うように設定します。

 

7. <モバイル割り当て設定>
nxrg100(config)#mobile 1 ppp 0

mobile1と認識されている通信モジュールとppp0インタフェースの関連づけを行います。
通信モジュールをPPPインタフェースで使用する場合は、mobileコマンドによるPPPインタフェースへの関連付けが必要になります。
(☞) mobile1に割り当てられている通信モジュールはshow mobile 1コマンドで確認することができます。

 

8. <SMS受信設定>
nxrg100(config)#mobile 1 sms accept 080XXXXXXXX

指定した電話番号から送信されたSMSのみ受信できるよう設定します。
(☞) SMS受信機能を利用する場合は受信を許可する電話番号を指定する必要があります。

nxrg100(config)#mobile 1 sms authentication-key authsms

SMS受信時の認証キーを設定します。
(☞) SMS機能を使用する場合は受信許可電話番号指定に加えて、認証キーを設定することを推奨します。

 

9. <DNS設定>
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable

DNSサービスを有効にします。

 

【 端末の設定例 】

IPアドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
DNSサーバ

 

【 補足 】

SMS受信機能では第三者による不正なコマンドの実行を防ぐ目的で、受信許可電話番号指定に加えて認証キーを設定することを推奨しています。
そのためSMSでコマンドを送信する場合、メッセージの形式は「認証キー+コマンド」となります。
以下はSMSによるコマンドの送信例になります。

 

<認証キー+PPP接続>
[認証キー] connect ppp X

(☞) 「X」はインタフェース番号

 

またPPP接続やPPP再接続時に「notify」を指定した場合、PPP接続完了後、送信元にSMSメッセージを送信します。

 

<認証キー+PPP接続+SMS通知>
[認証キー] connect ppp X notify

(☞) 「X」はインタフェース番号