1. FutureNet製品活用ガイド
  2. FutureNet NXR,VXRシリーズ
  3. LANインタフェース編

FutureNet

NXR,VXRシリーズ

LANインタフェース編

5. ボンディング設定

5-1. アクティブ/バックアップ設定

ボンディング機能は複数の物理インタフェースを束ねて論理的に1つのインタフェースとして利用することができます。この設定例では通常1つのインタフェースでのみ通信を行い、そのインタフェースで障害が発生した場合はバックアップのインタフェースを使用して通信を継続します。

 

【 構成図 】

  • スイッチングハブのインタフェースをボンディング対象にすることはできません。

 

【 設定データ 】

設定項目 設定内容
ethernet0インタフェース IPアドレス 192.168.10.1/24
bond0インタフェース IPアドレス 192.168.20.1/24
ボンディング対象インタフェース ethernet1インタフェース
ethernet2インタフェース
ボンディングモード fault-tolerance
ボンディングプライマリ ethernet1インタフェース
FastFowarding 有効

【 設定例 】

nxr230#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxr230(config)#interface ethernet 0
nxr230(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#interface bond 0
nxr230(config-bonding)#ip address 192.168.20.1/24
nxr230(config-bonding)#bonding mode fault-tolerance
nxr230(config-bonding)#bonding primary ethernet 1
nxr230(config-bonding)#exit
nxr230(config)#interface ethernet 1
nxr230(config-if)#bonding-group 0
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#interface ethernet 2
nxr230(config-if)#bonding-group 0
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#fast-forwarding enable
nxr230(config)#exit
nxr230#save config

【 設定例解説 】

1. <ethernet0インタフェース設定>
nxr230(config)#interface ethernet 0
nxr230(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <bond0インタフェース設定>
nxr230(config)#interface bond 0
nxr230(config-bonding)#ip address 192.168.20.1/24

bond0インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxr230(config-bonding)#bonding mode fault-tolerance

ボンディングモードでfault-tolerance（アクティブ/バックアップ）を設定します。

nxr230(config-bonding)#bonding primary ethernet 1

ボンディングプライマリにethernet1インタフェースを設定します。

 

3. <ethernet1インタフェース設定>
nxr230(config)#interface ethernet 1
nxr230(config-if)#bonding-group 0

ethernet1インタフェースをbond0インタフェースに登録します。

 

4. <ethernet2インタフェース設定>
nxr230(config)#interface ethernet 2
nxr230(config-if)#bonding-group 0

ethernet2インタフェースをbond0インタフェースに登録します。

 

5. <ファストフォワーディングの有効化>
nxr230(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR ,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。

 

【 端末の設定例 】

IPアドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1