1. FutureNet製品活用ガイド
  2. FutureNet NXR,VXRシリーズ
  3. LANインタフェース編

FutureNet

NXR,VXRシリーズ

LANインタフェース編

5. ボンディング設定

5-6. バランスTCP（ダイナミックバランシング）設定（仮想スイッチ対応機種）

この設定例では送信元IP,宛先IP,プロトコル,送信元ポート,宛先ポート情報を元に、通信ポートを振り分けます。またLACP（Link Aggregation Control Protocol）を利用します。

 

【対象機種】NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530（2022/1現在）
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
構成図 設定例 設定例解説 端末の設定例 補足 付録

 

【 構成図 】

  • スイッチングハブのインタフェースをボンディング対象にすることはできません。
  • 対向スイッチがLACPをサポートしていない時にアクティブ/バックアップ設定にフォールバックする場合はこちら

 

【 設定例 】

nxr650#configure terminal
nxr650(config)#interface bridge 0
nxr650(config-bridge)#ip address 192.168.20.1/24
nxr650(config-bridge)#bond 0
nxr650(config-bonding)#bonding mode balance-tcp
nxr650(config-bonding)#lacp mode active
nxr650(config-bonding)#exit
nxr650(config-bridge)#exit
nxr650(config)#interface ethernet 0
nxr650(config-if)#bonding-group 0
nxr650(config-if)#exit
nxr650(config)#interface ethernet 1
nxr650(config-if)#bonding-group 0
nxr650(config-if)#exit
nxr650(config)#interface ethernet 2
nxr650(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr650(config-if)#exit
nxr650(config)#exit
nxr650#save config

 

【 設定例解説 】

1. <bridge0インタフェース設定>
nxr650(config)#interface bridge 0
nxr650(config-bridge)#ip address 192.168.20.1/24

bridge0インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxr650(config-bridge)#bond 0

ボンディングを設定します。

nxr650(config-bonding)#bonding mode balance-tcp

ボンディングモードをbalance-tcpに設定します。

nxr650(config-bonding)#lacp mode active

動作モードをactiveに設定します。

 

2. <ethernet0インタフェース設定>
nxr650(config)#interface ethernet 0
nxr650(config-if)#bonding-group 0

ボンディンググループを設定します。
(☞) ボンディンググループの番号はbridgeインタフェースで設定したbond番号と同一のものを設定します。

 

3. <ethernet1インタフェース設定>
nxr650(config)#interface ethernet 1
nxr650(config-if)#bonding-group 0

ボンディンググループを設定します。

 

4. <ethernet2インタフェース設定>
nxr650(config)#interface ethernet 2
nxr650(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet2インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

5. <設定の保存>
nxr650#save config

設定内容を保存します。

 

【 端末の設定例 】

192.168.10.0/24 192.168.20.0/24
IPアドレス 192.168.10.100 192.168.20.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1 192.168.20.1

 

【 補足 】

〔fallback-active-backup設定〕

対向スイッチがLACPをサポートしていない場合、アクティブ/バックアップ設定にフォールバックすることができます。

<bridge0インタフェース設定>
(config)#interface bridge 0
(config-bridge)#bond 0
(config-bonding)#lacp fallback-active-backup

fallback-active-backup設定を有効にします。

 

<ethernet0インタフェース設定>
nxr650(config)#interface ethernet 0
nxr650(config-if)#bonding-group primary

ethernet0インタフェースがボンディングプライマリになるように設定します。

 

〔LACP制御パケットの送信レート設定〕

LACP制御パケットを送信する際のレートを指定することができます。

<bridge0インタフェース設定>
(config)#interface bridge 0
(config-bridge)#bond 0
(config-bonding)#lacp time fast

送信レートを高速レート（1秒）に設定します。

 

【 付録 】

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