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NXR,VXRシリーズ
IPv6編
6.「v6プラス」(固定IP)サービス接続設定
6-2. 「v6プラス」(固定IP)サービス接続設定2
株式会社JPIX(以下JPIX社)が提供する「v6プラス」(固定IP)サービスを利用する設定例です。なお、この例ではホームゲートウェイ(以下HGW)からRA(Router Advertisement), DHCPv6-PDでIPv6プレフィックスの払い出しが行われることを想定しています。
※「v6プラス」はJPIX社の登録商標です。
【 本設定例対応機種 】
NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ(2023/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
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構成図 | 設定例 | 設定例解説 | 端末の設定例 | 補足 | 付録 |
【 構成図 】
- HGW配下にルータを接続する場合、IPv6プレフィックスはRA,DHCPv6で、DNSサーバアドレスはDHCPv6で取得します。
※この例では、RAプロキシを使用していません。下記機種ではHGW配下にルータを接続する構成でもRAプロキシが利用可能です。
【 対応機種 】
NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ(2023/10現在) - ルータ配下の端末にはIPv6プレフィックスはRAで、DNSサーバアドレスはDHCPv6で広告します。また、IPv4アドレスはDHCPで配布します。
※IPv6DNSサーバアドレスをRAで広告できる機種もあります。詳細はこちら
【 設定例 】
nxrg240(config)#ipv6 dhcp-client IPv6DHCPC
nxrg240(config-dhcp6c)#ia-pd DHCPv6PD
nxrg240(config-dhcp6c)#option-request dns-servers
nxrg240(config-dhcp6c)#exit
nxrg240(config)#ipv6 dhcp-server IPv6DHCPS
nxrg240(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ethernet 1
nxrg240(config-dhcp6s)#exit
nxrg240(config)#ip route 0.0.0.0/0 tunnel 1
nxrg240(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any icmpv6
nxrg240(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxrg240(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4
nxrg240(config)#interface ethernet 0
nxrg240(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg240(config-if)#ipv6 address DHCPv6PD ::/64 eui-64
nxrg240(config-if)#ipv6 nd send-ra
nxrg240(config-if)#ipv6 nd other-config-flag
nxrg240(config-if)#ipv6 dhcp server IPv6DHCPS
nxrg240(config-if)#exit
nxrg240(config)#dhcp-server 1
nxrg240(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxrg240(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxrg240(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1
nxrg240(config-dhcps)#exit
nxrg240(config)#interface ethernet 1
nxrg240(config-if)#no ip address
nxrg240(config-if)#ipv6 address autoconfig interface-id [インタフェースID]
nxrg240(config-if)#ipv6 dhcp client IPv6DHCPC
nxrg240(config-if)#ipv6 access-group in eth1_IN
nxrg240(config-if)#ipv6 spi-filter
nxrg240(config-if)#exit
nxrg240(config)#interface tunnel 1
nxrg240(config-tunnel)#ip address [固定IPv4グローバルアドレス]
nxrg240(config-tunnel)#tunnel mode ipipv6
nxrg240(config-tunnel)#tunnel source ethernet 1
nxrg240(config-tunnel)#tunnel destination [BRのIPv6アドレス]
nxrg240(config-tunnel)#ip masquerade
nxrg240(config-tunnel)#ip spi-filter
nxrg240(config-tunnel)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg240(config-tunnel)#no tunnel encap-limit
nxrg240(config-tunnel)#exit
nxrg240(config)#dns
nxrg240(config-dns)#service enable
nxrg240(config-dns)#edns-query enable
nxrg240(config-dns)#exit
nxrg240(config)#ddns
nxrg240(config-ddns)#service enable
nxrg240(config-ddns)#ddns-provider http-client
nxrg240(config-ddns)#account username [ユーザID] password [パスワード]
nxrg240(config-ddns)#bind-interface ethernet 1
nxrg240(config-ddns)#url ipv6 [アップデートサーバのURL]
nxrg240(config-ddns)#query user=[ユーザID]&pass=[パスワード]
nxrg240(config-ddns)#forced-update-interval 24
nxrg240(config-ddns)#exit
nxrg240(config)#fast-forwarding enable
nxrg240(config)#exit
nxrg240#save config
【 設定例解説 】
1. <DHCPv6クライアント設定>
DHCPv6クライアント設定の名前を定義します。
Identity Association for Prefix Delegation(IAPD)を有効にし、IPv6プレフィックスの名前を定義します。
DHCPv6サーバに対してDNSサーバアドレスの通知を要求するように設定します。
2. <DHCPv6サーバ設定>
DHCPv6サーバ設定の名前を定義します。
DHCPv6 Reply送信時に、DNSサーバアドレスを通知するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。
(☞) NXR-1300シリーズ,NXR-G100シリーズのみ「option-send dns-server add dhcp-client ethernet 1」で設定。
3. <IPv4スタティックルート設定>
IPv4デフォルトルートを設定します。
4. <IPv6アクセスリスト設定>
nxrg240(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxrg240(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4
IPv6アクセスリストeth1_INを以下のルールで設定します。
- ICMPv6を許可
- 宛先UDPポート546番(DHCPv6クライアント)を許可
- プロトコル番号4(IPIP)を許可
(☞) IPv6アクセスリストを設定しただけではフィルタとして有効にはなりません。フィルタリングを行うインタフェースでの登録が必要になります。
5. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg240(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPv4アドレスを設定します。
ethernet0インタフェースのIPv6アドレスを設定します。
(☞) プレフィックスはDHCPv6クライアントで取得したIPv6プレフィックスを使用します。また、インタフェースIDはEUI-64を使用して自動生成します。
IPv6 RA(Router Advertisement)を送信するように設定します。
RAパケットのOフラグ(other-config-flag)を設定します。
DHCPv6サーバ名を指定し、DHCPv6サーバを有効にします。
6. <IPv4 DHCPサーバ設定>
nxrg240(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxrg240(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxrg240(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1
IPv4 DHCPサーバを設定します。
7. <ethernet1インタフェース設定>
nxrg240(config-if)#no ip address
ethernet1インタフェースのIPv4アドレスを無効にします。
ethernet1インタフェースのIPv6アドレスを設定します。
(☞) JPIX社より指定されたインタフェースIDを設定して下さい。
DHCPv6クライアント名を指定し、DHCPv6クライアントを有効にします。
IPv6アクセスグループのinフィルタにIPv6アクセスリストeth1_INを設定します。
IPv6ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
8. <トンネル1インタフェース設定>
nxrg240(config-tunnel)#ip address [固定IPv4グローバルアドレス]
トンネル1インタフェースの固定IPv4グローバルアドレスを設定します。
(☞) JPIX社より指定された固定IPv4グローバルアドレスを設定して下さい。
トンネルモードをipipv6に設定します。
トンネルの送信元にethernet1インタフェースを設定します。
トンネルの宛先にBR(Border Relay)のIPv6アドレスを設定します。
(☞) JPIX社より指定されたBRのIPv6アドレスを設定して下さい。
nxrg240(config-tunnel)#ip spi-filter
IPマスカレード、IPv4ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
IPv4 TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
encap-limit設定を無効にします。
9. <DNS設定>
nxrg240(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
EDNSを有効にします。
10. <DDNS設定>
nxrg240(config-ddns)#service enable
DDNSサービスを有効にします。
接続するDDNSプロバイダにhttp-client(汎用プロバイダ)を指定します。
アップデートサーバ接続用ユーザID,パスワードを設定します。
(☞) JPIX社より指定されたユーザID,パスワードを設定して下さい。
接続回線のインタフェースを設定します。
アップデートサーバのURLを設定します。
(☞) JPIX社より指定されたアップデートサーバのURLを設定して下さい。
HTTPクエリを設定します。
(☞) JPIX社より指定されたユーザID,パスワードを設定して下さい。
IPアドレス変更の有無にかかわらず、強制的にIPアドレス変更通知を送信するように設定します。この例では24時間毎に変更通知を送信します。
11. <ファストフォワーディング設定>
ファストフォワーディングを有効にします。
12. <設定の保存>
設定内容を保存します。
【 端末の設定例 】
IPv4 | アドレス | DHCPサーバから自動取得 |
サブネットマスク | ||
デフォルトゲートウェイ | ||
DNSサーバアドレス | ||
IPv6 | プレフィックス | ルータからRAで取得 |
アドレス | プレフィックス情報を元に自動生成 | |
デフォルトゲートウェイ | ルータからRAで取得 | |
DNSサーバアドレス | ルータからDHCPv6で取得 |
【 補足 】
〔 RDNSS設定 〕
一部機種ではRA送信時、RDNSS(Recursive DNS Server)を送信することができます。
【 対応機種 】
NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,VXR-x64(2023/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
<RDNSS設定>
(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ethernet 1
RA送信時、RDNSSを送信するように設定します。
(☞) この例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。
〔 任意のIPv6DNSサーバアドレスの広告設定 〕
ルータ配下の端末に任意のIPv6DNSサーバアドレスを広告することも可能です。
<DHCPv6サーバ設定>
(config-dhcp6s)#option-send dns-server address 2001:db8::1
DHCPv6 Reply送信時に、指定したDNSサーバアドレスを通知するように設定します。
<RDNSS設定>
【 対応機種 】
NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,VXR-x64(2023/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server 2001:db8::1
RA送信時、指定したDNSサーバアドレスを送信するように設定します。
【 付録 】
目次
- 1. IPv6ブリッジ設定
- 2. IPv6 PPPoE設定
- 3. IPv6 IPoE設定
- 4. IPv6 IPsec設定
- 5. IPv6 L2TPv3設定
- 6.「v6プラス」(固定IP)サービス接続設定
- 7.「v6プラス」接続設定
- 8.「OCNバーチャルコネクト」接続設定
- 9. transix IPv4接続(DS-Lite)接続設定
- 10. transix IPv4接続(固定IP)接続設定
- 11. IPv6 モバイル設定
- 12.「v6 コネクト」IPv4 over IPv6 接続(IPIP)設定
- 13. BIGLOBE IPv6 サービス ( IPIP ) 接続設定
- 14. クロスパス(Xpass)可変IP接続設定
- 15. クロスパス(Xpass)固定IP接続設定
更新情報
→ 一覧へ- 2024.10.01NXR,VXR
ネットイベント編
3-19. DDNSクライアントの有効/無効化設定 - 2024.10.01NXR,VXR
運用管理編
11-3. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得と転送 - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-18. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得(maint/century-tech-support) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-17. デバッグタイマの実行(maint/debug) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
12-10. SSHクライアント設定(ssh-client)
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