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FutureNet
FA,XIOシリーズ
FA-215, FA-210編
7.運用管理
7.5 TCPダウンローダ(Python版)を使用したブートローダの更新
TCPダウンローダ(Python版)を使用すれば、単一のFAおよびテキストファイルに記載された複数台のFAのブートローダの更新を一括で行うことが可能です。
1. 【準備】
1-1. <利用環境>
TCPダウンローダ(Python版)はPython3.4以上で利用可能です。
1-2. <ブートローダのダウンロード>
弊社ホームページから、該当FAのブートローダをダウンロードし、ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
1-3. <TCPダウンローダ(Python版)のダウンロード>
TCPダウンローダ(Python版)は、弊社ホームページからダウンロードすることができます。
ダウンロード後に、zipファイル、tar.gzファイルの順で解凍します。
1-4. <テキストファイルの準備>
テキストファイルに複数台のFAのIPアドレスおよびポート番号を記載すれば、ブートローダの更新を一括で行うことが可能です。
テキストファイルのフォーマットは、IPアドレス:ポート番号です。
作成例は下記<実行例2>を参照ください。
(☞) 1台のFAのブートローダを更新する場合は、テキストファイルの準備は必要ありません。
2. 【実行】
2-1. <実行例 1> : 1台のFAのブートローダを更新する
ここでは、1台のFA(192.168.254.254)のブートローダを更新します。
TCPダウンローダの実行コマンドは以下になります。
(Windows 例)E:\tcpdownloader>tcpdownloader.py 192.168.254.254 fa210-boot_7.img INFO:__main__:192.168.254.254:2222 succeed. |
(Linux 例)user1@plum:~$ ./tcpdownloader.py 192.168.254.254 fa210-boot_7.img INFO:__main__:192.168.254.254:2222 succeed. |
“INFO:__main__:<IPアドレス>:<ポート番号> succeed.”というメッセージが表示された後、FA上でブートローダの保存が行われます。
保存完了後、本装置は自動で再起動しますので(LED状態:PWR 緑点滅、STS 緑点滅、NET 消灯、RS 消灯)、手動での電源OFFは行わないでください。ブートローダ更新時の手動での電源OFFは機器の故障に繋がります。
ブートローダの更新が完了すると、本装置は運用状態(LED状態:PWR 緑点灯、STS 消灯、NET 消灯、RS 消灯)となります。
2-2. <実行例 2> : 複数台のFAのブートローダを更新する
ここでは、3台のFAのブートローダを更新します。
テキストファイルを作成します。ブートローダを更新するFAのIPアドレス:ポート番号の書式で、1台1行で記述します。
10.10.10.1 10.10.20.1 10.10.30.1 |
TCPダウンローダの実行コマンドは以下になります。ここでは上記で作成したテキストファイルをaddress.txtとしています。
(Widows 例)E:\tcpdownloader>tcpdownloader.py -l address.txt fa210-boot_7.img INFO:__main__:10.10.10.1:2222 succeed. INFO:__main__:10.10.20.1:2222 succeed. INFO:__main__:10.10.30.1:2222 succeed. |
(Linux 例)user1@plum:~$ ./tcpdownloader.py -l address.txt fa210-boot_7.imgINFO:__main__:10.10.10.1:2222 succeed. INFO:__main__:10.10.20.1:2222 succeed. INFO:__main__:10.10.30.1:2222 succeed. |
“INFO:__main__:<IPアドレス>:<ポート番号> succeed.”というメッセージが表示された後、FA上でブートローダの保存が行われます。
保存完了後、本装置は自動で再起動しますので(LED状態:PWR 緑点滅、STS 緑点滅、NET 消灯、RS 消灯)、手動での電源OFFは行わないでください。ブートローダ更新時の手動での電源OFFは機器の故障に繋がります。
ブートローダの更新が完了すると、本装置は運用状態(LED状態:PWR 緑点灯、STS 消灯、NET 消灯、RS 消灯)となります。
(☞) 注意
ブートローダの転送が失敗した場合には、errorfile.txtが作成されます。
errorfile.txtにはブートローダの転送が失敗したFAのIPアドレスおよびポート番号が列挙されます。
user1@plum:~$ more errorfile.txt 10.10.40.1:2222 |
errorfile.txt が存在する場合は、TCPダウンローダの実行ができません。errorfile.txtの内容を確認後、ファイルを削除するか、名前変更してください。
user1@plum:~$ ./tcpdownloader.py -l address.txt fa210-boot_7.img error file exist. |
2-3. <ヘルプ>
TCPダウンローダの詳細な使用方法はヘルプを参照ください。
user1@plum:~$ ./tcpdownloader.py –help usage: tcpdownloader.py [-h] [–loglevel LEVEL] [-c NUM] [-e ERRORFILE] [-l] ARG IMGTCP downloader for Century Systems products. (version 0.2)positional arguments: ARG <IP address>[:<port>] or filename IMG firmware image file (*.img)optional arguments: -h, –help show this help message and exit –loglevel LEVEL log level (DEBUG|INFO|WARNING|ERROR|CRITICAL) (default: INFO) -c NUM, –concurrent NUM Concurrent Execution Limit (default=20, max=100) -e ERRORFILE, –errorfile ERRORFILE output of error host:port list (default: errorfile.txt) -l, –listfile ARG is file name of IP address list (default: ARG is <IP address>[:<port>]) |
3. 【確認】
3-1. <ブートローダの確認>
FAにtelnetでログインすると、FAに適用されているブートローダが確認できます。
FAにtelnetでログイン後、”5) Command line”を選択して”show product”コマンドを実行すると、FAに適用されているブートローダが確認できます(ブートローダはWebブラウザでログインした場合には表示されません)。
# FutureNet FA-210 ## Firmware Version : 1.1.6 # # MAC Address : xx:xx:xx:xx:xx:xx # # IP Address : 192.168.254.254 #Main menu 1) General settings 2) Conversion mode – TCP Transparent mode 3) Conversion settings 4) Status 5) Command line 6) Exit Enter number 5Command line > show product Product Name : FA-210 Serial Number : 102400xxxxx MAC Address : xx:xx:xx:xx:xx:xx CPLD : Version 0.4 Bootloader : Build 7 Firmware : Version 1.1.6 Build 1 |
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