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NXR,VXRシリーズ

Web設定編

2. NAT設定

2-1. NATでのサーバ公開(DDNSの利用)設定

ダイナミックDNSを利用することで、公開サーバへのアクセスにIPアドレスではなくFQDNを利用することができ、ルータのWAN側IPアドレスが不定の環境でも外部からサーバにアクセスすることができます。この設定例ではPPP/PPPoE接続でサーバを公開するにあたり、ポートマッピングを行います。またダイナミックDNSサービスとして弊社が提供しているWarpLinkDDNSサービスを使用します。なお設定は全てWebGUIで行います。

 

【対象機種】NXR-G100シリーズ

 

【 構成図 】

  • ルータでWarpLink機能を設定し、WarpLinkDDNSサービスを動作させます。
    (☞) WarpLinkDDNSサービスは弊社が提供している有償のDDNSサービスとなります。
    詳細は下記URL からご確認下さい。
    http://www.warplink.ne.jp/ddns/index.html
  • ルータは自身のIPアドレスをWarpLinkDDNSサーバに登録します。そしてサーバにアクセスしたい端末はWarpLinkDDNSサーバに登録されているルータのFQDNを指定してアクセスします。
  • 外部からルータのTCPポート8080番宛に送られてきたパケットを宛先IPアドレス192.168.10.10,TCPポート80番に変換して転送します。

 

【 設定手順 (概要) 】

Web設定画面(GUI)へのログイン
IPアドレスの入力 Webブラウザを起動し、IPアドレスを入力する
ID・パスワードの入力 ユーザ名とパスワードを入力する

arrow

PPP/PPPoE接続設定
PPP/PPPoE接続設定 PPP/PPPoEでインターネットに接続する

arrow

NAT設定
DNAT設定 内部サーバ公開用のDNATを設定する
インタフェースへの登録 DNATルールをインタフェースに適用する

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フィルタ設定
IPアクセスリスト設定 内部サーバアクセス用のIPアクセスリストを設定する
インタフェースへの登録 IPアクセスリストをインタフェースに適用する

arrow

WarpLink設定
WarpLink設定 WarpLinkDDNSの登録情報を設定する
WarpLink接続状態確認 WarpLinkDDNSサーバへの接続状態を確認する

 

 【 設定前の準備 】

設定に必要な情報の確認

<1. パスワードの確認>

Web設定画面(GUI)へのログインに必要なパスワードを確認しておきます。

※設定変更を行っていない場合、パスワードは「admin」となります。

 

<2. プロバイダ情報の確認>

PPP/PPPoE設定に必要な情報を用意します。

なお必要な情報は以下のとおりです。

PPP PPPoE 項目 確認内容
APN PPP接続で使用するAPN名
PDP PDPタイプ(IP,PPP)
ユーザID PPP/PPPoE接続で使用するユーザID
パスワード PPP/PPPoE接続で使用するパスワード
WAN側のIPアドレス IPアドレスの割り当て方法が固定IPアドレスなのか、動的IPアドレスなのか
※固定IPアドレスの場合は、IPアドレスも確認
認証方式 PPP/PPPoE接続時の認証方式(PAP・CHAP・指定なし)

 

<3. WarpLinkDDNSサーバ用接続情報の確認>

WarpLink設定に必要な情報を用意します。

なお必要な情報は以下のとおりです。

項目 確認内容
ユーザ名 WarpLinkDDNSへの接続で使用するユーザ名
パスワード WarpLinkDDNSへの接続で使用するユーザ名パスワード
FQDN WarpLinkDDNS契約時に決めたドメイン名

 

<4. 端末の設定>

設定画面(GUI)へログインするため、端末のIPアドレスを設定します。

以下ではWindows端末での設定方法を確認することができます。

Windows端末の設定方法

 

 【 設定手順(詳細) 】

<1. Web設定画面(GUI)へのログイン>
1-1. IPアドレスの入力
  1. 機器のEthernet0ポートとパソコンなどの端末をLANケーブルで接続します。
  2. 端末でWebブラウザを起動します。
  3. ブラウザのアドレス欄に以下のIPアドレスとポート番号を入力します。
    fnw_we_pppoe_1_001 ※注意事項
    192.168.0.254はEthernet0ポートの工場出荷時のIPアドレスです。IPアドレスを変更している場合は、そのIPアドレスを指定してください。

 

1-2. ID・パスワードの入力
  1. 認証ダイアログ画面が表示されますのでユーザ名、パスワード(ともにadmin[工場出荷時])を入力してログインします。
    ※パスワードを変更している場合は、【設定前の準備】の<1. パスワードの確認>で確認したパスワードを設定します。
    fnw_we_pppoe_1_002
  2. ログイン成功後は、下記のような画面が表示されます。以上で機器へのGUIログインは完了となります。
    fnw_we_pppoe_1_003

 

<2. PPP/PPPoE接続設定>

PPP/PPPoE接続設定については、それぞれ下記リンクの接続設定例を参考に設定して下さい。

 

<3. NAT設定>
3-1. DNAT設定

[ネットワーク]-[IPv4]-[NAT]をクリックして、NAT設定画面を開きます。

fnw_we_nat_1_001

DNATの「追加」をクリックします。

fnw_we_nat_1_002

「設定の追加」で以下のように設定し、設定後「保存」をクリックします。fnw_we_nat_1_003

設定項目 設定内容
名前 DNATルールの定義名を設定します。
変換モード 「ダイナミックNAT」を選択します。
プロトコル 「TCP」を選択します。
開始ポート 変換前の宛先ポート番号を設定します。
開始アドレス 変換後の宛先IPアドレスを設定します。
開始ポート 変換後の宛先ポート番号を設定します。

(☞) 送信元,宛先アドレスおよび開始,終了ポートを空欄で設定した場合は、「any」扱いとなります。

 

3-2. インタフェースへの登録

「編集」をクリックします。

fnw_we_nat_1_004

DNATで、先ほど定義した「ppp0_dnat」を選択し、選択後「保存」をクリックします。

fnw_we_nat_1_005

<4. フィルタ設定>
4-1. IPv4アクセスリスト設定

[ファイアウォール]-[アクセスリスト]-[IPv4アクセスリスト]をクリックして、IPv4アクセスリスト設定画面を開きます。

fnw_we_nat_1_006

「追加」をクリックします。

fnw_we_nat_1_007

「設定の追加」で以下のように設定し、設定後「保存」をクリックします。

fnw_we_nat_1_008

設定項目 設定内容
アクセスリスト名 アクセスリストの定義名を設定します。
動作 「許可」を選択します。
宛先アドレス DNAT変換後のアドレスを設定します。
プロトコル 「TCP」を選択します。
開始ポート 変換後の宛先ポート番号を設定します。

(☞) 送信元,宛先アドレスおよび開始,終了ポートを空欄で設定した場合は、「any」扱いとなります。

 

4-2. インタフェースへの登録

「編集」をクリックします。

fnw_we_nat_1_009

転送(入力時)フィルタで、先ほど定義した「ppp0_forward-in」を選択し、選択後「保存」をクリックします。

fnw_we_nat_1_010

<5. WarpLink設定>
5-1. WarpLink設定

[ネットワーク]-[WarpLink]をクリックして、WarpLink設定画面を開きます。

fnw_we_nat_1_011

「WarpLink」設定画面で以下のように設定し、設定後「保存」をクリックします。

fnw_we_nat_1_012

設定項目 設定内容
起動/停止 「起動」を選択します。
ユーザ名 WarpLinkDDNSへの接続で使用するユーザ名を設定します。
パスワード WarpLinkDDNSへの接続で使用するパスワードを設定します。

 

5-2. WarpLink接続状態確認

ルータの「ネットワーク診断」を利用して、PPPで通信ができるか確認します。

[運用機能]-[システム情報]-[システム情報]をクリックして、システム情報画面を開きます。

fnw_we_nat_1_013

「出力情報」で「WarpLink」を選択し、「実行」をクリックします。

fnw_we_nat_1_014

 

サービス表示が「Successed」となっている場合は、WarpLinkDDNSサーバへの接続が完了しています。

fnw_we_nat_1_015

(☞) サービス表示が「Succeed」となっていない場合は、少し時間をおいてから 「更新」を実行し状態が変化するか確認します。何回か「更新」を実行しても「Succeed」に変化しない場合、PPP/PPPoE接続ができていない、WarpLinkDDNSサーバまでの経路が設定されていない、WarpLinkDDNSサーバ接続用のユーザ名,パスワードの間違いなどが考えられます。

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