FutureNet
NXR,VXRシリーズ
ルーティング編
1. スタティックルート設定
1-3. ECMP+ネットイベント設定(Ping監視)
この設定例ではECMP設定をベースに、ネットイベントのPing監視を実行します。そして障害検知時はスタティックルートを無効化し、パケット転送しないように設定します。
【 構成図 】
<正常時>
<Ethernet1インタフェース側Ping監視NG時>
※Ethernet2インタフェース側Ping監視NG時はゲートウェイ192.168.30.2のルートを無効
- ゲートウェイアドレスに対してPing監視を行い、監視NG時、監視対象のIPアドレスをゲートウェイとするスタティックルート設定を無効にします。
【 設定データ 】
設定項目 | 設定内容 | |||
---|---|---|---|---|
ethernet0インタフェース | IPアドレス | 192.168.10.1/24 | ||
ethernet1インタフェース | IPアドレス | 192.168.20.1/24 | ||
ethernet2インタフェース | IPアドレス | 192.168.30.1/24 | ||
スタティックルート | No.1 | 宛先IPアドレス | 192.168.40.0/24 | |
ゲートウェイ(IPアドレス) | 192.168.20.2 | |||
ディスタンス | 1 | |||
ネットイベント | No. | 1 | ||
動作 | inactive | |||
No.2 | 宛先IPアドレス | 192.168.40.0/24 | ||
ゲートウェイ(IPアドレス) | 192.168.30.2 | |||
ディスタンス | 1 | |||
ネットイベント | No. | 2 | ||
動作 | inactive | |||
トラック | No.1 | 監視方式 | ip reachability | |
宛先IPアドレス | 192.168.20.2 | |||
出力インタフェース | ethernet1 | |||
監視間隔 | 10秒 | |||
リトライ回数 | 1回 | |||
No.2 | 監視方式 | ip reachability | ||
宛先IPアドレス | 192.168.30.2 | |||
出力インタフェース | ethernet2 | |||
監視間隔 | 10秒 | |||
リトライ回数 | 1回 | |||
FastFowarding | 有効 |
【 設定例 】
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxr230(config)#track 1 ip reachability 192.168.20.2 interface ethernet 1 10 1
nxr230(config)#track 2 ip reachability 192.168.30.2 interface ethernet 2 10 1
nxr230(config)#interface ethernet 0
nxr230(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#interface ethernet 1
nxr230(config-if)#ip address 192.168.20.1/24
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#interface ethernet 2
nxr230(config-if)#ip address 192.168.30.1/24
nxr230(config-if)#exit
nxr230(config)#ip route 192.168.40.0/24 192.168.20.2 1 netevent 1 inactive
nxr230(config)#ip route 192.168.40.0/24 192.168.30.2 1 netevent 2 inactive
nxr230(config)#fast-forwarding enable
nxr230(config)#exit
nxr230#save config
【 設定例解説 】
1. <トラック設定(Ping監視)>
nxr230(config)#track 2 ip reachability 192.168.30.2 interface ethernet 2 10 1
Ping監視設定をトラックNo.1,2に登録します。指定回数リトライ後、応答が得られない場合はダウン状態に遷移します。
(☞) インタフェース名を指定した場合は、そのインタフェースのIPアドレスが監視パケットの送信元IPアドレスとなります。
2. <ethernet0インタフェース設定>
nxr230(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
3. <ethernet1インタフェース設定>
nxr230(config-if)#ip address 192.168.20.1/24
ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。
4. <ethernet2インタフェース設定>
nxr230(config-if)#ip address 192.168.30.1/24
ethernet2インタフェースのIPアドレスを設定します。
5. <スタティックルート設定>
nxr230(config)#ip route 192.168.40.0/24 192.168.30.2 1 netevent 2 inactive
宛先ネットワークアドレスは同一、ゲートウェイは対向ルータの各IPアドレス、ディスタンス値を1に設定します。
またそれぞれのルートに対してネットイベントを設定します。ここではtrack 1およびtrack 2コマンドで指定したPing監視で障害を検知した場合に、それぞれのスタティックルート設定を無効にします。
6. <ファストフォワーディングの有効化>
ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR ,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。
【 端末の設定例 】
IPアドレス | 192.168.10.100 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
目次
更新情報
→ 一覧へ- 2024.10.01NXR,VXR
ネットイベント編
3-19. DDNSクライアントの有効/無効化設定 - 2024.10.01NXR,VXR
運用管理編
11-3. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得と転送 - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-18. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得(maint/century-tech-support) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-17. デバッグタイマの実行(maint/debug) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
12-10. SSHクライアント設定(ssh-client)
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