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NXR,VXRシリーズ

ルーティング編

2. RIP設定

2-1. RIPv2設定

ダイナミックルーティングにRIPv2を使用した設定例です。

 

【 構成図 】

  • ルータNXR_AのEthernet0、ルータNXR_BのEthernet1インタフェースのネットワークアドレスは配信しますが、ルーティングアップデートの送信は不要なため、これらのインタフェースをパッシブインタフェースに設定します。

 

【 設定データ 】

〔NXR_Aの設定〕

設定項目 設定内容
ホスト名 NXR_A
ethernet0インタフェース IPアドレス 192.168.10.1/24
ethernet1インタフェース IPアドレス 192.168.20.1/24
RIP バージョン 2
ネットワーク ethernet0
ethernet1
パッシブインタフェース ethernet0
FastFowarding 有効

〔NXR_Bの設定〕

設定項目 設定内容
ホスト名 NXR_B
ethernet0インタフェース IPアドレス 192.168.20.2/24
ethernet1インタフェース IPアドレス 192.168.30.1/24
RIP バージョン 2
ネットワーク ethernet0
ethernet1
パッシブインタフェース ethernet1
FastFowarding 有効

【 設定例 】

〔NXR_Aの設定〕

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#hostname NXR_A
NXR_A(config)#interface ethernet 0
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
NXR_A(config-if)#exit
NXR_A(config)#interface ethernet 1
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.20.1/24
NXR_A(config-if)#exit
NXR_A(config)#router rip
NXR_A(config-router)#version 2
NXR_A(config-router)#network ethernet 0
NXR_A(config-router)#network ethernet 1
NXR_A(config-router)#passive-interface ethernet 0
NXR_A(config-router)#exit
NXR_A(config)#fast-forwarding enable
NXR_A(config)#exit
NXR_A#save config

〔NXR_Bの設定〕

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#hostname NXR_B
NXR_B(config)#interface ethernet 0
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.20.2/24
NXR_B(config-if)#exit
NXR_B(config)#interface ethernet 1
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.30.1/24
NXR_B(config-if)#exit
NXR_B(config)#router rip
NXR_B(config-router)#version 2
NXR_B(config-router)#network ethernet 0
NXR_B(config-router)#network ethernet 1
NXR_B(config-router)#passive-interface ethernet 1
NXR_B(config-router)#exit
NXR_B(config)#fast-forwarding enable
NXR_B(config)#exit
NXR_B#save config

【 設定例解説 】

〔NXR_Aの設定〕

1. <ホスト名の設定>
nxrg100(config)#hostname NXR_A

ホスト名を設定します。

 

2. <ethernet0インタフェース設定>
NXR_A(config)#interface ethernet 0
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

3. <ethernet1インタフェース設定>
NXR_A(config)#interface ethernet 1
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.20.1/24

ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

4. <RIP設定>
NXR_A(config)#router rip
NXR_A(config-router)#version 2

RIPを有効にし、バージョンは2とします。

NXR_A(config-router)#network ethernet 0
NXR_A(config-router)#network ethernet 1

RIPを有効にするインタフェースを設定します。

NXR_A(config-router)#passive-interface ethernet 0

Ethernet0インタフェースのネットワークアドレスは配信しますが、ルーティングアップデートの送信は不要なため、Ethernet0インタフェースをパッシブインタフェースに設定します。

 

5. <ファストフォワーディングの有効化>
NXR_A(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを設定することによりパケット転送の高速化を行うことができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR ,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。

 

〔NXR_Bの設定〕

1. <ホスト名の設定>
nxrg100(config)#hostname NXR_B

ホスト名を設定します。

 

2. <ethernet0インタフェース設定>
NXR_B(config)#interface ethernet 0
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.20.2/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

3. <ethernet1インタフェース設定>
NXR_B(config)#interface ethernet 1
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.30.1/24

ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

4. <RIP設定>
NXR_B(config)#router rip
NXR_B(config-router)#version 2

RIPを有効にし、バージョンは2とします。

NXR_B(config-router)#network ethernet 0
NXR_B(config-router)#network ethernet 1

RIPを有効にするインタフェースを設定します。

NXR_B(config-router)#passive-interface ethernet 1

Ethernet1インタフェースをパッシブインタフェースに設定します。

 

5. <ファストフォワーディングの有効化>
NXR_B(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。

 

【 端末の設定例 】

LAN_Aの端末 LAN_Cの端末
IP アドレス 192.168.10.100 192.168.30.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1 192.168.30.1

【 補足 】

RIPv1を使用する場合は、versionコマンドで「1」を設定します。

<RIPv1設定>
nxrg100(config)#router rip
nxrg100(config-router)#version 1

RIPを有効にし、バージョンは1とします。
(☞) その他設定は上記設定等をご参照下さい。