FutureNet

NXR,WXRシリーズ

IPv6編

11. IPv6 モバイル設定

11-4. NXR-G050シリーズ IPv6 PPP接続設定

FutureNet NXR-G050シリーズの内蔵通信モジュールを利用してIPv6 PPP接続する設定例です。

 

【対象機種】NXR-G050シリーズ(2021/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
構成図 設定例 設定例解説 端末の設定例 付録

 

【 構成図 】

  • ルータ配下の端末にはIPv6プレフィックスはRAで、DNSサーバアドレスはRA,DHCPv6で広告します。

 

【 設定例 】

nxrg050#configure terminal
nxrg050(config)#ipv6 dhcp-client ipv6dhcpc
nxrg050(config-dhcp6c)#information-only enable
nxrg050(config-dhcp6c)#option-request dns-servers
nxrg050(config-dhcp6c)#exit
nxrg050(config)#ipv6 dhcp-server ipv6dhcps
nxrg050(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ppp 0
nxrg050(config-dhcp6s)#exit
nxrg050(config)#ipv6 route ::/0 ppp 0
nxrg050(config)#ipv6 access-list ppp0_in permit any any icmpv6
nxrg050(config)#ipv6 access-list ppp0_in permit any any udp any 546
nxrg050(config)#interface ethernet 0
nxrg050(config-if)#no ip address
nxrg050(config-if)#ipv6 address autoconfig
nxrg050(config-if)#ipv6 nd send-ra
nxrg050(config-if)#ipv6 nd other-config-flag
nxrg050(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ppp 0
nxrg050(config-if)#ipv6 dhcp server ipv6dhcps
nxrg050(config-if)#exit
nxrg050(config)#ppp account username [PPP接続用ユーザID] password [PPP接続用パスワード]
nxrg050(config)#interface ppp 0
nxrg050(config-ppp)#no ip address
nxrg050(config-ppp)#no ppp ipcp enable
nxrg050(config-ppp)#ppp ipv6cp enable
nxrg050(config-ppp)#ipv6 nd accept-ra proxy ethernet 0
nxrg050(config-ppp)#ipv6 dhcp client ipv6dhcpc
nxrg050(config-ppp)#ipv6 access-group in ppp0_in
nxrg050(config-ppp)#ipv6 spi-filter
nxrg050(config-ppp)#ipv6 tcp adjust-mss auto
nxrg050(config-ppp)#ppp username [PPP接続用ユーザID]
nxrg050(config-ppp)#mobile apn [APN] cid 1 pdp-type ipv6
nxrg050(config-ppp)#dial-up string *99***1#
nxrg050(config-ppp)#dial-up timeout 30
nxrg050(config-ppp)#exit
nxrg050(config)#mobile error-recovery-reset
nxrg050(config)#mobile termination-recovery reset
nxrg050(config)#mobile 2 ppp 0
nxrg050(config)#mobile 2 carrier [キャリア]
nxrg050(config)#exit
nxrg050#clear mobile 2
nxrg050#save config

 

【 設定例解説 】

1. <DHCPv6クライアント設定>
nxrg050(config)#ipv6 dhcp-client ipv6dhcpc

DHCPv6クライアント設定の名前を定義します。

nxrg050(config-dhcp6c)#information-only enable

information-only機能を有効にします。

nxrg050(config-dhcp6c)#option-request dns-servers

DHCPv6サーバに対してDNSサーバアドレスの通知を要求するように設定します。

 

2. <DHCPv6サーバ設定>
nxrg050(config)#ipv6 dhcp-server ipv6dhcps

DHCPv6サーバ設定の名前を定義します。

nxrg050(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ppp 0

DHCPv6 Reply送信時に、DNSサーバアドレスを通知するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。

 

3. <IPv6スタティックルート設定>
nxrg050(config)#ipv6 route ::/0 ppp 0

デフォルトルートを設定します。

 

4. <IPv6アクセスリスト設定>
nxrg050(config)#ipv6 access-list ppp0_in permit any any icmpv6
nxrg050(config)#ipv6 access-list ppp0_in permit any any udp any 546

IPv6アクセスリストppp0_inを以下のルールで設定します。

  • ICMPv6を許可
  • 宛先UDPポート546番(DHCPv6クライアント)を許可

(☞) IPv6アクセスリストを設定しただけではフィルタとして有効にはなりません。フィルタリングを行うインタフェースでの登録が必要になります。

 

5. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg050(config)#interface ethernet 0
nxrg050(config-if)#no ip address

ethernet0インタフェースのIPv4アドレスを無効にします。
(☞) この設定例ではIPv6のみの利用を想定しています。

nxrg050(config-if)#ipv6 address autoconfig

ethernet0インタフェースのIPv6アドレスを設定します。

nxrg050(config-if)#ipv6 nd send-ra

IPv6 RA(Router Advertisement)を送信するように設定します。

nxrg050(config-if)#ipv6 nd other-config-flag

RAパケットのOフラグ(other-config-flag)を設定します。

nxrg050(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ppp 0

RA送信時、RDNSS(Recursive DNS Server)を送信するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。

nxrg050(config-if)#ipv6 dhcp server ipv6dhcps

DHCPv6サーバ名を指定し、DHCPv6サーバを有効にします。

 

6. <PPPアカウント設定>
nxrg050(config)#ppp account username [PPP接続用ユーザID] password [PPP接続用パスワード]

PPP接続用ユーザID,パスワードを設定します。

 

7. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg050(config)#interface ppp 0
nxrg050(config-ppp)#no ip address

ppp0インタフェースのIPv4アドレスを無効にします。

nxrg050(config-ppp)#no ppp ipcp enable

IPCPを無効にします。

nxrg050(config-ppp)#ppp ipv6cp enable

IPv6CPを有効にします。

nxrg050(config-ppp)#ipv6 nd accept-ra proxy ethernet 0

RAプロキシを有効にします。

nxrg050(config-ppp)#ipv6 dhcp client ipv6dhcpc

DHCPv6クライアント名を指定し、DHCPv6クライアントを有効にします。

nxrg050(config-ppp)#ipv6 access-group in ppp0_in

IPv6アクセスグループのinフィルタにIPv6アクセスリストppp0_inを設定します。

nxrg050(config-ppp)#ipv6 spi-filter

IPv6ステートフルパケットインスペクションを有効にします。

nxrg050(config-ppp)#ipv6 tcp adjust-mss auto

IPv6 TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

nxrg050(config-ppp)#ppp username [PPP接続用ユーザID]

PPP続用ユーザIDを設定します。

nxrg050(config-ppp)#mobile apn [APN] cid 1 pdp-type ipv6

APN,CID,pdp-typeを設定します。

nxrg050(config-ppp)#dial-up string *99***1#

発信用の電話番号を設定します。
(☞) 電話番号の#の前の数字はCIDを表しています。

nxrg050(config-ppp)#dial-up timeout 30

ダイアルタイムアウトを設定します。

 

8. <モバイルエラーリカバリー設定>
nxrg050(config)#mobile error-recovery-reset

内蔵通信モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、内蔵通信モジュールのリセットを行うように設定します。

 

9. <モバイルターミネーションリカバリー設定>
nxrg050(config)#mobile termination-recovery reset

PPP接続時に網側から切断された場合、内蔵通信モジュールのリセットを行うように設定します。

 

10. <モバイル割り当て設定>
nxrg050(config)#mobile 2 ppp 0

mobile2として認識されている内蔵通信モジュールとppp0インタフェースの関連づけを行います。
内蔵通信モジュールをPPPインタフェースで使用する場合は、mobileコマンドによるPPPインタフェースへの関連付けが必要になります。
(☞) mobile2の情報はshow mobile 2コマンドで確認することができます。

 

11. <モバイルキャリア設定>
nxrg050(config)#mobile 2 carrier [キャリア]

mobile2のキャリアを設定します。
(☞) キャリア設定は「clear mobile 2」コマンドによるモバイルリセットを行うことで反映されます。

 

12. <設定の保存>
nxrg050#save config

設定内容を保存します。

 

【 端末の設定例 】

プレフィックス ルータからRAで取得
アドレス プレフィックス情報を元に自動生成
デフォルトゲートウェイ ルータからRAで取得
DNSサーバアドレス ルータからRA,DHCPv6で取得

 

【 付録 】