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NXR,VXRシリーズ

LXC編

1. LXC設定

1-1. LXC機能を使用するための準備

コンテナ型仮想化(以下LXC)機能は仮想化技術の一つで、この機能を利用することによりコンテナ内に作成したIPソケットアプリケーションからルーティングやIPsec VPNなどのルータ機能を利用できるようになります。
また、マルチコンテナ対応機種では1つの外部ストレージ上に複数のルートファイルシステムを配置してそれぞれ起動することも可能です。

 

【 条件 】

LXC機能を利用するにあたり以下の条件があります。

  • LXC対応のファームウェアを使用する必要があります。なお、VXRシリーズはLXC対応版のディスクイメージを使用した場合のみLXCを利用することができます。
  • コンテナで使用するルートファイルシステムはUSBメモリやSDカードなどのストレージ上に保存する必要があります。なお、VXRシリーズはディスクイメージの特定領域に保存する必要があります。
  • ストレージの保存領域はext4またはxfsでフォーマットされている必要があります。なお、VXRシリーズではフォーマットは必要ありません。
  • 対応しているコンテナはUbuntuのルートファイルシステムになります。
  • マルチコンテナ対応機種では1つのストレージ上に複数のルートファイルシステムを配置することが可能です。その場合、それぞれのルートファイルシステムは異なるディレクトリに配置する必要があります。

 

【 コンテナのセットアップ 】

1. <ルートファイルシステムの入手>

コンテナで使用するルートファイルシステムを入手します。

NXR-G100シリーズ

ルートファイルシステムは弊社ホームページよりダウンロードできます。
FutureNet NXR-G100シリーズ ダウンロード

 

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,VXRシリーズ

弊社ではルートファイルシステムの提供やサポートは行っておりませんが、下記サイトなどからダウンロードすることができます。(2022/1現在)
Linux Containers – Image server

なお、機種によって使用可能なUbuntuのバージョンおよびルートファイルシステムのアーキテクチャが異なります。

機種名 バージョン アーキテクチャ
NXR-650 Ubuntu18 arm64
NXR-610Xシリーズ Ubuntu18 arm64
NXR-160/LW Ubuntu18 armhf
NXR-G180/L-CA Ubuntu18 armhf
NXR-G200シリーズ Ubuntu14 armhf
NXR-G120シリーズ Ubuntu18 armhf
NXR-G110シリーズ Ubuntu18 armhf
VXR-x64 Ubuntu18 amd64
VXR-x86 Ubuntu14 i386

 

2. <ストレージのセットアップ>

コンテナ用ストレージのセットアップ例を紹介します。

NXR-G100シリーズ

以下はLinuxを使用してSDカードにルートファイルシステムを書き込む例になります。なお、SDカードは容量が8Gバイト以上のものをご用意下さい。

#dd if=./NSDA-008GK.img of=/dev/sdX

(NSDA-008GK.img はNXR-G100シリーズ用ルートファイルシステムイメージ、sdXはSDカードのデバイス名)
※ddコマンドで書き込む場合、SDカードに保存されているデータは消えてしまいますのでご注意下さい。

 

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以下はLinuxを使用してストレージのセットアップを行う例になります。

fdisk /dev/sdb

外部ストレージに対してfdiskを利用しパーティションを作成・編集します。
※ここでは/dev/sdb1のみ作成します。また、パーティションタイプはLinux(83)とします。

mke2fs -t ext4 /dev/sdb1

外部ストレージ上にext4ファイルシステムを作成します。
※ファイルシステムはext4またはxfsの必要があります。

mount -t ext4 /dev/sdb1 /mnt
mkdir rootfs
tar Jxf rootfs.tar.xz -C rootfs
cp -rf rootfs /mnt
umount /dev/sdb1

あらかじめダウンロードしておいたルートファイルシステムをストレージにコピーします。
※ここでは用意したルートファイルシステムのファイル名を「rootfs.tar.xz」とします。

 

VXRシリーズ

以下ではあらかじめダウンロードしておいたルートファイルシステムをFTPサーバ経由でコピー、展開する例になります。

vxr-x64#copy ftp://FTPサーバのIPアドレス/rootfs.tar.xz disk0:rootfs.tar.xz

FTPサーバ上のルートファイルシステム「rootfs.tar.xz」をVXRのdisk0にファイル名「rootfs.tar.xz」としてコピーします。

vxr-x64#create rootfs user 1 extract disk0:rootfs.tar.xz

ユーザルートファイルシステム番号を1とし、disk0上のrootfs.tar.xzを展開します。