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NXR,VXRシリーズ

IPv6編

15. クロスパス(Xpass)固定IP接続設定

15-1. クロスパス(Xpass)固定IP接続設定1

アルテリア・ネットワークス株式会社が提供するクロスパス(Xpass)固定IPを利用する設定例です。なお、この例ではRA(Router Advertisement)でIPv6プレフィックスの払い出しが行われることを想定しています。

※「クロスパス(Xpass)」は、アルテリア・ネットワークス株式会社の登録商標または商標です。

 

【 本設定例対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-G120シリーズ(2024/3現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
構成図 設定例 設定例解説 端末の設定例 補足 付録

 

【 構成図 】

  • IPv6プレフィックスはRAで、DNSサーバアドレスはDHCPv6で取得します。
  • ルータ配下の端末にはIPv6プレフィックスはRAで、DNSサーバアドレスはRA, DHCPv6で広告します。また、IPv4アドレスはDHCPで配布します。
  • ホームゲートウェイ(以下HGW)配下にNXRを接続しIPv6 RAプロキシを使用する場合で、かつNXR配下のIPv6端末のRA,DHCPv6で受信したIPv6DNSサーバアドレスがHGWアドレスの場合、NXR配下のIPv6端末は名前解決できません。その場合は、下記いずれかの対応を行う必要があります。
    – 端末側でIPv4でも名前解決できるように設定する。
    – DHCPv6サーバ,RDNSSでHGW以外のIPv6DNSサーバアドレス(パブリックDNS等)を配布する。詳しくはこちら

 

【 設定例 】

nxr530#configure terminal
nxr530(config)#ipv6 dhcp-client IPv6DHCPC
nxr530(config-dhcp6c)#information-only enable
nxr530(config-dhcp6c)#option-request dns-servers
nxr530(config-dhcp6c)#exit
nxr530(config)#ipv6 dhcp-server IPv6DHCPS
nxr530(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ethernet 1
nxr530(config-dhcp6s)#exit
nxr530(config)#ip route 0.0.0.0/0 tunnel 1
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any icmpv6
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4
nxr530(config)#interface ethernet 0
nxr530(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr530(config-if)#ipv6 address autoconfig
nxr530(config-if)#ipv6 nd send-ra
nxr530(config-if)#ipv6 nd other-config-flag
nxr530(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ethernet 1
nxr530(config-if)#ipv6 dhcp server IPv6DHCPS
nxr530(config-if)#exit
nxr530(config)#dhcp-server 1
nxr530(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxr530(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#exit
nxr530(config)#interface ethernet 1
nxr530(config-if)#no ip address
nxr530(config-if)#ipv6 nd accept-ra proxy ethernet 0
nxr530(config-if)#ipv6 dhcp client IPv6DHCPC
nxr530(config-if)#ipv6 access-group in eth1_IN
nxr530(config-if)#ipv6 spi-filter
nxr530(config-if)#exit
nxr530(config)#interface tunnel 1
nxr530(config-tunnel)#ip address [固定IPv4グローバルアドレス]
nxr530(config-tunnel)#tunnel mode ipipv6
nxr530(config-tunnel)#tunnel source ethernet 0
nxr530(config-tunnel)#tunnel destination [固定IP用トンネル終端装置のIPv6アドレス]
nxr530(config-tunnel)#ip masquerade
nxr530(config-tunnel)#ip spi-filter
nxr530(config-tunnel)#ip tcp adjust-mss auto
nxr530(config-tunnel)#no tunnel encap-limit
nxr530(config-tunnel)#exit
nxr530(config)#dns
nxr530(config-dns)#service enable
nxr530(config-dns)#edns-query enable
nxr530(config-dns)#exit
nxr530(config)#ddns
nxr530(config-ddns)#service enable
nxr530(config-ddns)#ddns-provider http-client
nxr530(config-ddns)#account username [Basic認証用ID] password [Basic認証用パスワード]
nxr530(config-ddns)#bind-interface ethernet 0
nxr530(config-ddns)#url ipv6 [DDNSアップデートサーバのURL] insecure
nxr530(config-ddns)#query d=[FQDN]&p=[DDNSパスワード]&a=${IPV6}&u=[DDNS ID]
nxr530(config-ddns)#forced-update-interval 24
nxr530(config-ddns)#exit
nxr530(config)#fast-forwarding enable
nxr530(config)#exit
nxr530#save config

 

【 設定例解説 】

1. <DHCPv6クライアント設定>
nxr530(config)#ipv6 dhcp-client IPv6DHCPC

DHCPv6クライアント設定の名前を定義します。

nxr530(config-dhcp6c)#information-only enable

information-only機能を有効にします。

nxr530(config-dhcp6c)#option-request dns-servers

DHCPv6サーバに対してDNSサーバアドレスの通知を要求するように設定します。

 

2. <DHCPv6サーバ設定>
nxr530(config)#ipv6 dhcp-server IPv6DHCPS

DHCPv6サーバ設定の名前を定義します。

nxr530(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ethernet 1

DHCPv6 Reply送信時に、DNSサーバアドレスを通知するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。

 

3. <IPv4スタティックルート設定>
nxr530(config)#ip route 0.0.0.0/0 tunnel 1

IPv4デフォルトルートを設定します。

 

4. <IPv6アクセスリスト設定>
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any icmpv6
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4

IPv6アクセスリストeth1_INを以下のルールで設定します。

  • ICMPv6を許可
  • 宛先UDPポート546番(DHCPv6クライアント)を許可
  • プロトコル番号4(IPIP)を許可

(☞) IPv6アクセスリストを設定しただけではフィルタとして有効にはなりません。フィルタリングを行うインタフェースでの登録が必要になります。

 

5. <ethernet0インタフェース設定>
nxr530(config)#interface ethernet 0
nxr530(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPv4アドレスを設定します。

nxr530(config-if)#ipv6 address autoconfig

ethernet0インタフェースのIPv6アドレスを設定します。

nxr530(config-if)#ipv6 nd send-ra

IPv6 RA(Router Advertisement)を送信するように設定します。

nxr530(config-if)#ipv6 nd other-config-flag

RAパケットのOフラグ(other-config-flag)を設定します。

nxr530(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ethernet 1

RA送信時、RDNSS(Recursive DNS Server)を送信するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。

nxr530(config-if)#ipv6 dhcp server IPv6DHCPS

DHCPv6サーバ名を指定し、DHCPv6サーバを有効にします。

 

6. <IPv4 DHCPサーバ設定>
nxr530(config)#dhcp-server 1
nxr530(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxr530(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1

IPv4 DHCPサーバを設定します。

 

7. <ethernet1インタフェース設定>
nxr530(config)#interface ethernet 1
nxr530(config-if)#no ip address

ethernet1インタフェースのIPv4アドレスを無効にします。

nxr530(config-if)#ipv6 nd accept-ra proxy ethernet 0

RAプロキシを有効にします。

nxr530(config-if)#ipv6 dhcp client IPv6DHCPC

DHCPv6クライアント名を指定し、DHCPv6クライアントを有効にします。

nxr530(config-if)#ipv6 access-group in eth1_IN

IPv6アクセスグループのinフィルタにIPv6アクセスリストeth1_INを設定します。

nxr530(config-if)#ipv6 spi-filter

IPv6ステートフルパケットインスペクションを有効にします。

 

8. <トンネル1インタフェース設定>
nxr530(config)#interface tunnel 1
nxr530(config-tunnel)#ip address [固定IPv4グローバルアドレス]

トンネル1インタフェースの固定IPv4グローバルアドレスを設定します。
(☞) アルテリア・ネットワークス株式会社より指定された固定IPv4グローバルアドレスを設定して下さい。

nxr530(config-tunnel)#tunnel mode ipipv6

トンネルモードをipipv6に設定します。

nxr530(config-tunnel)#tunnel source ethernet 0

トンネルの送信元にethernet0インタフェースを設定します。

nxr530(config-tunnel)#tunnel destination [固定IP用トンネル終端装置のIPv6アドレス]

トンネルの宛先に固定IP用トンネル終端装置のIPv6アドレスを設定します。
(☞) アルテリア・ネットワークス株式会社より指定された固定IP用トンネル終端装置のIPv6アドレスを設定して下さい。

nxr530(config-tunnel)#ip masquerade
nxr530(config-tunnel)#ip spi-filter

IPマスカレード、IPv4ステートフルパケットインスペクションを有効にします。

nxr530(config-tunnel)#ip tcp adjust-mss auto

IPv4 TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

nxr530(config-tunnel)#no tunnel encap-limit

encap-limit設定を無効にします。

 

9. <DNS設定>
nxr530(config)#dns
nxr530(config-dns)#service enable

DNSサービスを有効にします。

nxr530(config-dns)#edns-query enable

EDNSを有効にします。

 

10. <DDNS設定>
nxr530(config)#ddns
nxr530(config-ddns)#service enable

DDNSサービスを有効にします。

nxr530(config-ddns)#ddns-provider http-client

接続するDDNSプロバイダにhttp-client(汎用プロバイダ)を指定します。

nxr530(config-ddns)#account username [Basic認証用ID] password [Basic認証用パスワード]

Basic認証用ID,Basic認証用パスワードを設定します。
(☞) アルテリア・ネットワークス株式会社より指定されたBasic認証用ID,Basic認証用パスワードを設定して下さい。

nxr530(config-ddns)#bind-interface ethernet 0

接続回線のインタフェースを設定します。

nxr530(config-ddns)#url ipv6 [DDNSアップデートサーバのURL] insecure

DDNSアップデートサーバのURLを設定します。
(☞) アルテリア・ネットワークス株式会社より指定されたDDNSアップデートサーバのURLを設定して下さい。

nxr530(config-ddns)#query d=[FQDN]&p=[DDNSパスワード]&a=${IPV6}&u=[DDNS ID]

HTTPクエリを設定します。
(☞) アルテリア・ネットワークス株式会社より指定されたFQDN,DDNS ID,DDNSパスワードを設定して下さい。

nxr530(config-ddns)#forced-update-interval 24

IPアドレス変更の有無にかかわらず、強制的にIPアドレス変更通知を送信するように設定します。この例では24時間毎に変更通知を送信します。

 

11. <ファストフォワーディング設定>
nxr530(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。

 

12. <設定の保存>
nxr530#save config

設定内容を保存します。

 

【 端末の設定例 】

IPv4 アドレス DHCPサーバから自動取得
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
DNSサーバアドレス
IPv6 プレフィックス ルータからRAで取得
アドレス プレフィックス情報を元に自動生成
デフォルトゲートウェイ ルータからRAで取得
DNSサーバアドレス ルータからRA, DHCPv6で取得

 

【 補足 】

〔 任意のIPv6DNSサーバアドレスの広告設定 〕

ルータ配下の端末に任意のIPv6DNSサーバアドレスを広告することも可能です。

 

<DHCPv6サーバ設定>
(config)#ipv6 dhcp-server IPv6DHCPS
(config-dhcp6s)#option-send dns-server address 2001:db8::1

DHCPv6 Reply送信時に、指定したDNSサーバアドレスを通知するように設定します。

 

<RDNSS設定>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,VXR-x64(2023/10現在)

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

(config)#interface ethernet 0
(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server 2001:db8::1

RA送信時、指定したDNSサーバアドレスを送信するように設定します。

 

【 付録 】