FutureNet
NXR,VXRシリーズ
IPv6編
8.「OCNバーチャルコネクト」接続設定
8-4. 「OCNバーチャルコネクト」接続設定4
NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する「OCNバーチャルコネクト」を利用する設定例です。この設定例では動的IPアドレス(シェアードアドレス)の契約とします。また、DHCPv6-PDでIPv6プレフィックスの払い出しが行われることを想定しています。
※「OCNバーチャルコネクト」はNTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
【 本設定例対応機種 】
NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-G200シリーズ,NXR-G120シリーズ(2023/10現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
コンテンツ | |||||
構成図 | 設定例 | 設定例解説 | 端末の設定例 | 補足 | 付録 |
【 構成図 】
- IPv6プレフィックス、DNSサーバアドレスはDHCPv6で取得します。
- ルータ配下の端末にはIPv6プレフィックスはRAで、DNSサーバアドレスはRA, DHCPv6で広告します。また、IPv4アドレスはDHCPで配布します。
【 設定例 】
nxr530(config)#ipv6 dhcp-client IPv6DHCPC
nxr530(config-dhcp6c)#ia-pd DHCPv6PD
nxr530(config-dhcp6c)#option-request dns-servers
nxr530(config-dhcp6c)#exit
nxr530(config)#ipv6 dhcp-server IPv6DHCPS
nxr530(config-dhcp6s)#option-send dns-server add ipv6 dhcp-client ethernet 1
nxr530(config-dhcp6s)#exit
nxr530(config)#mape-rule VIRTUALCONNECT type ocn auto
nxr530(config-map)#exit
nxr530(config)#interface map 0
nxr530(config-map)#tunnel mode ipipv6 mape-rule VIRTUALCONNECT
nxr530(config-map)#ip spi-filter
nxr530(config-map)#ip tcp adjust-mss auto
nxr530(config-map)#no tunnel encap-limit
nxr530(config-map)#exit
nxr530(config)#ip route 0.0.0.0/0 map 0
nxr530(config)#ipv6 route ::/0 dhcp ethernet 1
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any icmpv6
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4
nxr530(config)#interface ethernet 0
nxr530(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxr530(config-if)#ipv6 address DHCPv6PD ::/64 mape-rule VIRTUALCONNECT
nxr530(config-if)#ipv6 nd send-ra
nxr530(config-if)#ipv6 nd other-config-flag
nxr530(config-if)#ipv6 nd ra-dns-server dhcp-client ethernet 1
nxr530(config-if)#ipv6 dhcp server IPv6DHCPS
nxr530(config-if)#ip access-linkdown
nxr530(config-if)#ipv6 access-linkdown
nxr530(config-if)#exit
nxr530(config)#dhcp-server 1
nxr530(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxr530(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#exit
nxr530(config)#interface ethernet 1
nxr530(config-if)#no ip address
nxr530(config-if)#ipv6 dhcp client IPv6DHCPC
nxr530(config-if)#ipv6 access-group in eth1_IN
nxr530(config-if)#ipv6 spi-filter
nxr530(config-if)#exit
nxr530(config)#dns
nxr530(config-dns)#service enable
nxr530(config-dns)#edns-query enable
nxr530(config-dns)#exit
nxr530(config)#fast-forwarding enable
nxr530(config)#exit
nxr530#save config
【 設定例解説 】
1. <DHCPv6クライアント設定>
DHCPv6クライアント設定の名前を定義します。
Identity Association for Prefix Delegation(IAPD)を有効にし、IPv6プレフィックスの名前を定義します。
DHCPv6サーバに対してDNSサーバアドレスの通知を要求するように設定します。
2. <DHCPv6サーバ設定>
DHCPv6サーバ設定の名前を定義します。
DHCPv6 Reply送信時に、DNSサーバアドレスを通知するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。
3. <MAP-Eルール設定>
MAP-Eルール名をVIRTUALCONNECTとし、MAP-Eのルールタイプをocn,取得方法をautoに設定します。
4. <map0インタフェース設定>
nxr530(config-map)#tunnel mode ipipv6 mape-rule VIRTUALCONNECT
map0インタフェースでトンネルモードとMAP-Eルール名を設定します。
IPv4ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
IPv4 TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
encap-limit設定を無効にします。
5. <IPv4スタティックルート設定>
IPv4デフォルトルートを設定します。
6. <IPv6スタティックルート設定>
IPv6デフォルトルートを設定します。
7. <IPv6アクセスリスト設定>
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any udp any 546
nxr530(config)#ipv6 access-list eth1_IN permit any any 4
IPv6アクセスリストeth1_INを以下のルールで設定します。
- ICMPv6を許可
- 宛先UDPポート546番(DHCPv6クライアント)を許可
- プロトコル番号4(IPIP)を許可
(☞) IPv6アクセスリストを設定しただけではフィルタとして有効にはなりません。フィルタリングを行うインタフェースでの登録が必要になります。
8. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxr530(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPv4アドレスを設定します。
ethernet0インタフェースのIPv6アドレスを設定します。なお、インタフェースIDにはMAP-Eルール名を設定します。
IPv6 RA(Router Advertisement)を送信するように設定します。
RAパケットのOフラグ(other-config-flag)を設定します。
RA送信時、RDNSS(Recursive DNS Server)を送信するように設定します。
(☞) この設定例ではDHCPv6クライアントで取得したDNSサーバアドレスを広告します。
DHCPv6サーバ名を指定し、DHCPv6サーバを有効にします。
IPアクセスリンクダウンを有効にします。
IPv6アクセスリンクダウンを有効にします。
9. <IPv4 DHCPサーバ設定>
nxr530(config-dhcps)#network 192.168.10.0/24 range 192.168.10.200 192.168.10.210
nxr530(config-dhcps)#gateway 192.168.10.1
nxr530(config-dhcps)#dns-server 192.168.10.1
IPv4 DHCPサーバを設定します。
10. <ethernet1インタフェース設定>
nxr530(config-if)#no ip address
ethernet1インタフェースのIPv4アドレスを無効にします。
DHCPv6クライアント名を指定し、DHCPv6クライアントを有効にします。
IPv6アクセスグループのinフィルタにIPv6アクセスリストeth1_INを設定します。
IPv6ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
11. <DNS設定>
nxr530(config-dns)#service enable
DNSサービスを有効にします。
EDNSを有効にします。
12. <ファストフォワーディング設定>
ファストフォワーディングを有効にします。
13. <設定の保存>
設定内容を保存します。
【 端末の設定例 】
IPv4 | アドレス | DHCPサーバから自動取得 |
サブネットマスク | ||
デフォルトゲートウェイ | ||
DNSサーバアドレス | ||
IPv6 | プレフィックス | ルータからRAで取得 |
アドレス | プレフィックス情報を元に自動生成 | |
デフォルトゲートウェイ | ルータからRAで取得 | |
DNSサーバアドレス | ルータからRA, DHCPv6で取得 |
【 補足 】
map0インタフェースにMAPルールで割り当てられたIPv4アドレスを割り当てる場合、下記のように設定します。
<map0インタフェースのIPv4アドレス設定>
nxr530(config-map)#ip address mape-rule
map0インタフェースにIPv4アドレスを設定します。
【 付録 】
目次
- 1. IPv6ブリッジ設定
- 2. IPv6 PPPoE設定
- 3. IPv6 IPoE設定
- 4. IPv6 IPsec設定
- 5. IPv6 L2TPv3設定
- 6.「v6プラス」(固定IP)サービス接続設定
- 7.「v6プラス」接続設定
- 8.「OCNバーチャルコネクト」接続設定
- 9. transix IPv4接続(DS-Lite)接続設定
- 10. transix IPv4接続(固定IP)接続設定
- 11. IPv6 モバイル設定
- 12.「v6 コネクト」IPv4 over IPv6 接続(IPIP)設定
- 13. BIGLOBE IPv6 サービス ( IPIP ) 接続設定
- 14. クロスパス(Xpass)可変IP接続設定
- 15. クロスパス(Xpass)固定IP接続設定
更新情報
→ 一覧へ- 2024.10.01NXR,VXR
ネットイベント編
3-19. DDNSクライアントの有効/無効化設定 - 2024.10.01NXR,VXR
運用管理編
11-3. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得と転送 - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-18. センチュリー・テクニカルサポート情報の取得(maint/century-tech-support) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
2-17. デバッグタイマの実行(maint/debug) - 2024.09.18NXR,VXR
REST-API編
12-10. SSHクライアント設定(ssh-client)
カテゴリ
タグ
- CRG
- DDNS
- DHCP
- DNAT
- DNSインターセプト
- Ethernet
- IIJモバイル
- IKE Modeconfig
- IKEv2 Configuration Payload
- IPinIP
- IPoE
- IPv6
- KDDI
- L2TPv3
- MAP-E
- NGN
- NTTドコモ
- PBR
- Policy Based IPsec
- PPP
- PPPoE
- QoS
- RADIUS連携
- RAシリーズ
- Route Based IPsec
- SMS
- SNAT
- SoftBank
- UPnP
- URL転送
- VLAN
- VRRP
- Web認証
- WiMAX
- コンフィグロールバック
- ネットイベント
- フィルタ
- ブリッジ
- モニタログ
- ワイモバイル
- 仮想スイッチ
- 冗長化
- 無線LAN