FutureNet

NXR,VXRシリーズ

WANインタフェース編

1. Ethernet設定

1-1. Ethernet端末型接続設定(固定IP)

CATVインターネットなどイーサネット回線を利用してインターネットアクセスする設定例です。この例ではプロバイダから指定されたIPアドレスを設定します。なおPPPoEの設定例はPPPoE設定一覧をご参照下さい。

 

 

コンテンツ
構成図 設定例 設定例解説 端末の設定例 付録

 

【 構成図 】

  • eth1で接続しているISPのDNSサーバアドレスを以下とします。
    プライマリDNSサーバ:203.0.113.253
    セカンダリDNSサーバ:203.0.113.254

 

【 設定例 】

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 203.0.113.2
nxrg100(config)#interface ethernet 1
nxrg100(config-if)#ip address 203.0.113.1/30
nxrg100(config-if)#ip masquerade
nxrg100(config-if)#ip spi-filter
nxrg100(config-if)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable
nxrg100(config-dns)#address 203.0.113.253
nxrg100(config-dns)#address 203.0.113.254
nxrg100(config-dns)#exit
nxrg100(config)#fast-forwarding enable
nxrg100(config)#exit
nxrg100#save config

 

【 設定例解説 】

1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <スタティックルート設定>
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 203.0.113.2

デフォルトルートを設定します。

 

3. <WAN側(ethernet1)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 1
nxrg100(config-if)#ip address 203.0.113.1/30

ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。

nxrg100(config-if)#ip masquerade

IPマスカレードを有効にします。この設定を有効にすると、ethernet1インタフェースからパケットを送信する際、送信元IPアドレスをethernet1インタフェースのIPアドレスに変換します。

nxrg100(config-if)#ip spi-filter

ステートフルパケットインスペクションを有効にします。
ステートフルパケットインスペクションとは、パケットを監視してパケットフィルタリング項目を随時変更する機能です。
この設定を有効にすると、通常そのインタフェースで受信したパケットは全て破棄されますが、そのインタフェースから送信されたパケットに対応する戻りパケットは許可されます。これによりWANからの不要なアクセスを防止することが可能です。

nxrg100(config-if)#ip tcp adjust-mss auto

TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
TCP MSS調整機能とはTCPのネゴシエーション時にMSS値を調整する機能です。これによりサイズの大きいTCPパケット転送時に発生するフラグメントによるスループットの低下を抑制します。

 

4. <DNS設定>
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable

DNSサービスを有効にします。なお有効にすることでDNSリレーおよびDNSキャッシュ機能を利用することが可能です。

nxrg100(config-dns)#address 203.0.113.253
nxrg100(config-dns)#address 203.0.113.254

プロバイダから指定されたプライマリ,セカンダリのDNSサーバアドレスを設定します。

 

5. <ファストフォワーディング設定>
 nxrg100(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを有効にすることでパケット転送を高速に処理することができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、NXR,WXRシリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。

 

【 端末の設定例 】

IPアドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
DNSサーバアドレス

 

【 付録 】