FutureNet

FA,XIOシリーズ

FA-120編

1.TCPトランスペアレントモード

1.2 RS-485を使う

ここでの例は、FA-120のRS3ポートにRS-485機器を、RS1ポートにRS-232機器を接続し、ホストPCから2つのセッションを使って両方の機器と同時に通信を行うものです。

ホストから接続を受けるTCPポート番号は、RS-485を22222、RS-232を11111に割り当てています。

RS-485通信はFA-120のRS3ポートを使用しますので、あらかじめ本体ディップスイッチ(SW1)をRS1/RS3側に設定します。またディップスイッチ(SW2)でRS-485の全二重/半二重を、(SW3,4)でターミネータの指定を行っておきます。

 

 

【 構成図 】

RS485

【 設定例 】

main ip 192.168.10.2

main mask 255.255.255.000

rsport 0 forcedtimeout 600

rsport 0 inactivitytimer 60

rsport 1 inactivitytimer 180

rsport 0 scpcport 11111

rsport 1 scpcport 22222

ethermonitor 0 use on

rs 0 mode tcptransparent

rs 1 mode tcptransparent

【 設定例解説 】

main ip 192.168.10.2

main mask 255.255.255.0

IPアドレスとマスクビットを設定します。

rsport 0 forcedtimeout 600

rsport 0 inactivitytimer 60

RS-232(RS1)に通信するTCPコネクションの強制切断タイマを600秒に、無通信切断タイマは60秒に設定します。

この設定により、万一通信が終了せずに長引いても600秒経過すると強制的にTCPが切断されます。

rsport 0 scpcport 11111
rs 0 mode tcptransparent

RS-232(RS1)側の通信はTCPトランスペアレントモードのサーバとなるよう設定し、またTCPコネクションの待ち受けポート番号は11111に設定しています。

ethermonitor 0 use on

イーサネットリンクモニタを有効にしています。これによりイーサネットリンクが落ちるとRTS信号がOFFになり、RTS/CTSフロー制御によりRS-232相手側の送信を止めます。

また工場出荷値はTCPコネクション中RTS信号ONの設定なので、RTS信号がONになるのは以下の3つの条件が満たされたときとなります。

・RS-232受信バッファに空きがある

・イーサネットリンクしている

・TCPコネクションしている

rsport 1 inactivitytimer 180

RS-485(RS3)で通信するTCPコネクションの無通信切断タイマを180秒に設定しています。

rsport 1 scpcport 22222
rs 1 mode tcptransparent

RS-485(RS3)側の通信はTCPトランスペアレントモードのサーバとなるよう設定し、またTCPコネクションの待ち受けポート番号は22222に設定しています。