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ASシリーズ

モバイル接続

3.IP着信

3.1 IP着信による省電力動作モードからの復帰

これは、閉域網サービスを利用して、AS-250にLAN接続した機器とセンターとで通信を行う場合の例です。

センターからのIP着信により省電力状態から復帰して通信を行います。

また、センター側からAS-250に対するPing、Telnet接続、ファームウェアバージョンアップも行えるようにします。

モバイル接続後は、しばらく無通信の状態が続くと自動的に切断させ、省電力状態に移行させます。

 

【対象機種】AS-250/F-SC(※1)、AS-250/F-KO(※1)、AS-250/S(※2)、AS-250/X(※3)、AS-250/KL(※3)、AS-M250/KL(※3)、AS-P250/KL(※3)

※1 : 閉域網サービス ビジネスmoperaアクセスプレミアム FOMAタイプで利用した場合のみ

※2 : 閉域網サービス SmartVPNで利用した場合のみ (予め指定した1ヶ所のみ)

※3 : 閉域網サービス クローズドリモートゲートウェイサービス(CRG)で利用した場合のみ

 

【 構成図 】

WS000018

 

【 設定例 】

main ip 192.168.101.64

main mask 255.255.255.0

rsport 0 lcpkeepalive on

rsport 0 inactivitytimer 60
domain 0 example testid testpass 192.168.11.0/27 10.10.100.1
domain 0 pdptype ppp

ipdialin 0 on
nat 0 192.168.101.64 icmp * ipcp 0
nat 1 192.168.101.64 tcp telnet ipcp 0
nat 2 192.168.101.64 tcp 2222 ipcp 0
nat 3 192.168.101.103 tcp 65000 ipcp 0
nat 4 192.168.101.104 udp 65001 ipcp 0
nat 47 * * * ipcp 0
powersaving activate on
powersaving idletimer 50

【 設定例解説 】

main ip 192.168.101.64
main mask 255.255.255.0

AS-250のLAN側IPアドレスとサブネットマスクを設定します。

rsport 0 inactivitytimer 60

PPP無通信監視タイマを60秒にします。

domain 0 example testid testpass 192.168.11.0/27 10.10.100.1

APN(AS-250/Xの場合はドメイン名)、ユーザID、パスワード、宛先ネットワークアドレス、WAN側IPアドレス(AS-250/Xの場合はメトリック)を設定します。

WAN側IPアドレスは、予め指定されたIP アドレスをIPCP で通知する場合に指定します。通知しない場合は0.0.0.0とします。

AS-250/Xの場合は、WAN側IPアドレスは不要で”domain 0 example testid testpass 0.0.0.0/0 1″のように入力します。

domain 0 pdptype ppp

PDPタイプの工場出荷値はIPタイプです。PPPタイプの場合設定が必要です。

(注意)AS-250/X、AS-250/KL、AS-M250/KL、AS-P250/KLではPDPタイプの指定は不要です。

ipdialin 0 on

(注意)AS-250/S専用のコマンドです。IP着信で接続するAPNの登録番号を指定します。他の機種では設定不要です。

 

NATの設定

nat 0 192.168.101.64 icmp * ipcp 0

センターから、AS-250にpingできるようにします。

nat 1 192.168.101.64 tcp telnet ipcp 0

センターから、AS-250にtelnetログインできるようにします。

nat 2 192.168.101.64 tcp 2222 ipcp 0

センターから、AS-250のファームウェアをバージョンアップできるようにします。

nat 3 192.168.101.103 tcp 65000 ipcp 0

センターとLAN上の機器A(TCPポート65000番)がTCP/IP通信できるようにします。

nat 4 192.168.101.104 udp 65001 ipcp 0

センターとLAN上の機器B(UDPポート65001番)がUDP/IP通信できるようにします。

nat 47 * * * ipcp 0

その他の機器及び自ノード全てWAN側に接続が行えるよう設定します

 

 

省電力の設定
powersaving activate on
powersaving idletimer 50

省電力機能を有効にし、省電力状態に移行するための時間を50秒に設定します。