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RAシリーズ

RADIUS Proxy

1. 認証要求を全て転送

1-1. 認証要求を全て転送

ここでは、認証方式はEAP-PEAP を使用し、RADIUSクライアントからの認証要求やアカウンティング要求をRADIUS サーバ(転送元)からRADIUS サーバ(転送先)へ転送する例を紹介します。また本構成では、RADIUS サーバ(転送先)は設定情報の同期、二重化が行われているものとします。

【構成図】

fra_proxy1_ra3_ap1_pc1

 

【設定】

EAP-PEAP 認証を利用して無線アクセスポイントからの認証要求を全てRADIUS サーバ(転送先)へ転送するためにRADIUS サーバ(転送元)をRADIUS Proxyとして設定を行います。

※無線アクセスポイントでは、RADIUS サーバ(転送元)のIP アドレスとRADIUS サーバ(転送元)のクライアント設定で設定する共通のシークレットを指定します。またサプリカントでは、ユーザID/パスワードの設定の他、RADIUS サーバ(転送先)で発行したCA 証明書の登録を行います。

 

 

<RADIUSサーバ(転送元)設定>

 ネットワーク設定(管理機能/ネットワーク/基本情報)

基本情報 Ether0インタフェースの 編集 ボタンを押下します。
fra_proxy1_001

 

 

ここでは、下記内容でRADIUSサーバ(転送元)のIPアドレス設定を行います。
fra_proxy1_002

 

 

基本情報 デフォルトゲートウェイの 編集 ボタンを押下します。
ここでは、下記内容でデフォルトゲートウェイのIPアドレス設定を行います。
fra_proxy1_003

 

以上でネットワークの設定は完了です。
fra_proxy1_004

 

 

ポート番号、認証方式、サーバ証明書設定 (RADIUS/サーバ/基本情報)

基本情報で、設定・編集 ボタンを押下します。
fra_proxy1_005

 

 

ここでは、下記内容で設定を行います。
fra_proxy1_006

ポート番号 無線アクセスポイントが利用するポート番号を指定します。
認証方式 PAP/CHAPを選択します。

 

 

RADIUS クライアント設定 (RADIUS/サーバ/クライアント)

クライアントで、新規追加ボタンを押下します。
fra_proxy1_007

 

 

ここでは下記内容で設定を行います。
fra_proxy1_008

クライアント名 固有の名称を設定します。
IPアドレス 無線アクセスポイントのIPアドレスを指定します。
シークレット 無線アクセスポイントに設定した共通のシークレットを設定します。

 

 

レルム(転送先)設定 (RADIUS/サーバ/レルム)

最初にレルム付ユーザのデフォルトの転送先を設定します。
ここでは、下記内容で設定を行います。
fra_proxy1_009

レルム名 固有の名称を設定します。
種別 デフォルト を選択します。
優先度 種別が デフォルト の場合、64000 が自動で設定されますのでここでは空白とします。
一致条件 完全一致 を選択します。
動作 forward を選択します。
転送先サーバ1 プライマリ転送先サーバのIPアドレスを設定します。
認証ポート1 プライマリ転送先サーバの認証ポートを設定します。
アカウンティングポート1 プライマリ転送先サーバのアカウンティングポートを設定します。
シークレット1 プライマリ転送先サーバのシークレットを設定します。
転送先サーバ2 セカンダリ転送先サーバのIPアドレスを設定します。 (※)
認証ポート2 セカンダリ転送先サーバの認証ポートを設定します。(※)
カウンティングポート2 セカンダリ転送先サーバのアカウンティングポートを設定します。(※)
シークレット2 セカンダリ転送先サーバのシークレットを設定します。
ここでは転送先サーバが冗長化されているためシークレット1と同じ値を設定します。(※)

(※)転送先が冗長化されていない場合は、設定する必要はありません。

次にレルムなしユーザのデフォルトの転送先を設定します。
ここでは、下記内容で設定を行います。
fra_proxy1_010

レルム名 固有の名称を設定します。
種別 レルムなし を選択します。
優先度 種別が レルムなし の場合、65000 が自動で設定されますのでここでは空白とします。
一致条件 完全一致 を選択します。
動作 forward を選択します。
転送先サーバ1 プライマリ転送先サーバのIPアドレスを設定します。
認証ポート1 プライマリ転送先サーバの認証ポートを設定します。
アカウンティングポート1 プライマリ転送先サーバのアカウンティングポートを設定します。
シークレット1 プライマリ転送先サーバのシークレットを設定します。
転送先サーバ2 セカンダリ転送先サーバのIPアドレスを設定します。 (※)
認証ポート2 セカンダリ転送先サーバの認証ポートを設定します。(※)
カウンティングポート2 セカンダリ転送先サーバのアカウンティングポートを設定します。(※)
シークレット2 セカンダリ転送先サーバのシークレットを設定します。
ここでは転送先サーバが冗長化されているためシークレット1と同じ値を設定します。(※)

(※)転送先が冗長化されていない場合は、設定する必要はありません。

 

 

以上でレルム有無の場合(全ての要求)の転送先設定が完了しました。 fra_proxy1_011

 

 

RADIUS サービス起動設定(RADIUS/サーバ/起動・停止)

起動・停止で、起動 ボタンを押下して、RADIUSサービスを起動します。
fra_proxy1_012

 

 

RADIUSサービスの起動後は、動作中 の表示になります。
fra_proxy1_013

 

 

<RADIUSサーバ(転送先)設定>

EAP-PEAPの設定を行います。
EAP-PEAPの設定については、こちらの設定例を参照ください。

・設定情報の同期設定については、こちらの設定例をご参照ください。
・二重化の設定については、こちらの設定例をご参照ください。

ここでは、EAP-PEAPの設定例と異なる点について以下に記載します。

 

RADIUS クライアント設定 (RADIUS/サーバ/クライアント)

クライアントで、新規追加ボタンを押下します。fra_peap_010

 

 

ここでは下記内容で設定を行います。
fra_proxy1_014

 クライアント名 固有の名称を設定します。
 IPアドレス RADIUSサーバ(転送元)IPアドレスを設定します。
 シークレット レルム(転送先)設定 で設定したシークレット1またはシークレット2の値を設定します。

以上で設定は完了です。

 

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