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ASシリーズ

他製品との連携

1. FAとの連携

1.2 COMリダイレクトモードの利用

WinComリダイレクタを利用することで、Windows OSで動作するCOMアプリケーションをネットワーク対応させます。AS-250はRS-232ポートを1つ備えていますが、RS-232ではAS-250と機器の間は最大でも数10メートルしか離せません。アンテナの受信感度等の問題で、AS-250と機器を離れた場所に設置しなければならない場合はFA-210と連携させることでデータ通信が可能になります。

AS-250は常時接続とし、いつでもRS-232機器と通信できるようにします。

 

【 構成図 】

 

AS-250_FA-210_WinComR

 

各機器のネットワーク情報は次のようにします。

 

IPアドレス サブネットマスク デフォルトゲートウェイ WAN側IPアドレス
AS-250 192.168.254.100 255.255.255.0 xxx.xxx.xxx.xxx
FA-210 192.168.254.1 255.255.255.0 192.168.254.100

 

接続例

 

センターから下記のように接続します。

  • WAN側のTCP 33334ポートのアクセスは、FA-210(192.168.254.1、33334ポート)への接続とします。
  • WAN側のTCP 23ポートのアクセスは、AS-250へのTelnet接続とします。
  • WAN側のTCP 80ポートのアクセスは、AS-250へのWEB接続とします。

 

【 AS-250 設定例 】

main ip 192.168.254.100

rsport 0 lcpkeepalive on
domain 0 example testid testpass 0.0.0.0/0 0.0.0.0
nat 0 192.168.254.100 tcp telnet ipcp 0
nat 1 192.168.254.100 tcp www ipcp 0
nat 2 192.168.254.1 tcp 33334 ipcp 0
nat 47 * * * ipcp 0
dnsrelay activate on
alwaysonconnect activate on
alwaysonconnect domainname example

 

NATの設定

 

nat 0 192.168.254.100 tcp telnet ipcp 0
nat 1 192.168.254.100 tcp www ipcp 0
nat 2 192.168.254.1 tcp 33334 ipcp 0
nat 47 * * * ipcp 0

 

センターから運用例のように接続するため、NATの設定を行います。

(☞) 上記の設定例では、インターネット上の不特定多数の機器からAS-250にアクセスできます。セキュリティ強化のため、AS-250はフィルタとNATの設定例を参考にアクセスできる機器を制限してください。

 

【 FA-210 設定例 】

main ip 192.168.254.1
main mask 255.255.255.0
main gateway 192.168.254.100
main dns 192.168.254.100
rs 0 mode redirect
rsport 0 inactivitytimer 25

 

ネットワーク設定

 

main ip 192.168.254.1
main mask 255.255.255.0
main gateway 192.168.254.100
main dns 192.168.254.100

 

FA-210のIPアドレスは192.168.254.1とします。デフォルトゲートウェイとDNSサーバはAS-250とします。

 

変換モードの設定

 

rs 0 mode redirect
rsport 0 inactivitytimer 25

 

変換モードはCOMリダイレクトモードに設定します。待ち受けTCPポート番号は33334 (工場出荷値)のままとします。

また、データ無通信監視タイマを25秒とし、無通信が25秒続いた場合はTCPのコネクションを切断します。

設定の詳細は、設定例集FA-210編 COMリダイレクトモードをご参照下さい。

 

【 WinComリダイレクタ  】

センターのWindowsパソコンにインストールしたWinComリダイレクタを起動します。

 

COM登録

 

COM登録を行い、仮想COMポートを指定します。

 

WinComRedirector_COM_default_port

リダイレクトポートにCOMアプリケーションのアクセスポートを指定します。

サーバIPアドレスにAS-250のWAN側IPアドレス (xxx.xxx.xxx.xxx) を指定します。

サーバポート番号にFA-210で設定したCOMリダイレクトサーバの接続待ち受けポート (33334) を指定します。

 

FA-210のCOMリダイレクトサーバ 接続待ち受けポートに接続できた場合、ステータスが[使用できます。]となります。COMリダイレクトサーバ 接続待ち受けポートに接続できなかった場合、ステータスには[サーバに接続できません]と表示されます。

 

COMアプリケーション使用中は、ステータスが[使用中]となります。