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NXR,VXRシリーズ
L2TPv3編
1. L2TPv3基本設定
1-1. L2TPv3でのLAN間接続設定
固定IPアドレスのルータ同士でL2TPv3接続する設定例です。なお、インターネットアクセスは考慮していません。
【 L2TPv3機能対応機種 】NXR-1300シリーズ,NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-350/C,NXR-230/C,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G200シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G100シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXRシリーズ(2023/5現在)
設定例で使用している機能の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。
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構成図 | 設定例 | 設定例解説 | 端末の設定例 | 付録 |
【 構成図 】
- この例で使用しているルータは、NXR_AがNXR-650、NXR_BがNXR-530です。
【 設定例 】
〔 NXR_Aの設定 〕
nxr650(config)#hostname NXR_A
NXR_A(config)#interface ethernet 0
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
NXR_A(config-if)#exit
NXR_A(config)#interface ethernet 1
NXR_A(config-if)#ip address 203.0.113.1/30
NXR_A(config-if)#exit
NXR_A(config)#ip route 203.0.113.5/32 203.0.113.2
NXR_A(config)#l2tpv3 hostname NXRA
NXR_A(config)#l2tpv3 router-id 192.168.10.1
NXR_A(config)#l2tpv3 mac-learning
NXR_A(config)#l2tpv3 mac-aging 300
NXR_A(config)#l2tpv3 path-mtu-discovery enable
NXR_A(config)#l2tpv3 tunnel 1
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#description NXR_B
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel address 203.0.113.5
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel hostname NXRB
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel router-id 192.168.10.2
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel vendor ietf
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#exit
NXR_A(config)#l2tpv3 xconnect 1
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#description NXR_B
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#tunnel 1
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#xconnect ethernet 0
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#xconnect end-id 1
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#retry-interval 30
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#ip tcp adjust-mss auto
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#exit
NXR_A(config)#fast-forwarding enable
NXR_A(config)#l2tpv3 fast-forwarding enable
NXR_A(config)#exit
NXR_A#save config
〔 NXR_Bの設定 〕
nxr530(config)#hostname NXR_B
NXR_B(config)#interface ethernet 0
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.10.2/24
NXR_B(config-if)#exit
NXR_B(config)#interface ethernet 1
NXR_B(config-if)#ip address 203.0.113.5/30
NXR_B(config-if)#exit
NXR_B(config)#ip route 203.0.113.1/32 203.0.113.6
NXR_B(config)#l2tpv3 hostname NXRB
NXR_B(config)#l2tpv3 router-id 192.168.10.2
NXR_B(config)#l2tpv3 mac-learning
NXR_B(config)#l2tpv3 mac-aging 300
NXR_B(config)#l2tpv3 path-mtu-discovery enable
NXR_B(config)#l2tpv3 tunnel 1
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#description NXR_A
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel address 203.0.113.1
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel hostname NXRA
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel router-id 192.168.10.1
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#tunnel vendor ietf
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#exit
NXR_B(config)#l2tpv3 xconnect 1
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#description NXR_A
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#tunnel 1
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#xconnect ethernet 0
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#xconnect end-id 1
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#retry-interval 45
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#ip tcp adjust-mss auto
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#exit
NXR_B(config)#fast-forwarding enable
NXR_B(config)#l2tpv3 fast-forwarding enable
NXR_B(config)#exit
NXR_B#save config
【 設定例解説 】
〔 NXR_Aの設定 〕
1. <ホスト名の設定>
ホスト名を設定します。
2. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
NXR_A(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
3. <WAN側(ethernet1)インタフェース設定>
NXR_A(config-if)#ip address 203.0.113.1/30
ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。
4. <スタティックルート設定>
203.0.113.5/32向けのルートを設定します。
5. <L2TPv3設定>
L2TPv3のホスト名を設定します。
(☞) 省略時はhostnameコマンドで設定した値が使用されます。
L2TPv3のルータIDを設定します。
MACアドレス学習機能を有効にします。
MACアドレス学習機能のエージングタイムを設定します。
L2TPv3のPath MTU Discoveryを有効にします。
6. <L2TPv3トンネル設定>
NXR_A(config-l2tpv3-tunnel)#description NXR_B
L2TPv3トンネル1の説明文を設定します。
トンネルアドレスにNXR_BのWAN側IPアドレスを設定します。
NXR_BのL2TPv3のホスト名を設定します。
(☞) このホスト名はNXR_Bのl2tpv3 hostnameと同一の値を設定します。
NXR_BのL2TPv3のルータIDを設定します。
(☞) このルータIDはNXR_Bのl2tpv3 router-idと同一の値を設定します。
ベンダIDをietfに設定します。
(☞) このベンダIDはNXR_Bのl2tpv3 tunnel1と同一の値を設定します。
7. <L2TPv3 Xconnect設定>
NXR_A(config-l2tpv3-xconnect)#description NXR_B
L2TPv3 Xconnect1の説明文を設定します。
このL2TPv3 Xconnectで使用するL2TPv3トンネルを設定します。
Xconnectインタフェースを設定します。
(☞) この設定で指定したインタフェースがL2フレームを送受信するインタフェースになります。
リモートエンドIDを設定します。
(☞) Xconnectインタフェースを識別する際に使用するIDのため、NXR_Bで設定するリモートエンドIDと同じIDを設定します。
リトライインターバルを設定します。
TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
8. <ファストフォワーディング設定>
ファストフォワーディングを有効にします。
L2TPv3ファストフォワーディングを有効にします。
9. <設定の保存>
設定内容を保存します。
〔 NXR_Bの設定 〕
1. <ホスト名の設定>
ホスト名を設定します。
2. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
NXR_B(config-if)#ip address 192.168.10.2/24
ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。
3. <WAN側(ethernet1)インタフェース設定>
NXR_B(config-if)#ip address 203.0.113.5/30
ethernet1インタフェースのIPアドレスを設定します。
4. <スタティックルート設定>
203.0.113.1/32向けのルートを設定します。
5. <L2TPv3設定>
L2TPv3のホスト名を設定します。
L2TPv3のルータIDを設定します。
MACアドレス学習機能を有効にします。
MACアドレス学習機能のエージングタイムを設定します。
L2TPv3のPath MTU Discoveryを有効にします。
6. <L2TPv3トンネル設定>
NXR_B(config-l2tpv3-tunnel)#description NXR_A
L2TPv3トンネル1の説明文を設定します。
トンネルアドレスにNXR_AのWAN側IPアドレスを設定します。
NXR_AのL2TPv3のホスト名を設定します。
(☞) このホスト名はNXR_Aのl2tpv3 hostnameと同一の値を設定します。
NXR_AのL2TPv3のルータIDを設定します。
(☞) このルータIDはNXR_Aのl2tpv3 router-idと同一の値を設定します。
ベンダIDをietfに設定します。
(☞) このベンダIDはNXR_Aのl2tpv3 tunnel1と同一の値を設定します。
7. <L2TPv3 Xconnect設定>
NXR_B(config-l2tpv3-xconnect)#description NXR_A
L2TPv3 Xconnect1の説明文を設定します。
このL2TPv3 Xconnectで使用するL2TPv3トンネルを設定します。
Xconnectインタフェースを設定します。
リモートエンドIDを設定します。
リトライインターバルを設定します。
TCP MSSの調整機能をオートに設定します。
8. <ファストフォワーディング設定>
ファストフォワーディングを有効にします。
L2TPv3ファストフォワーディングを有効にします。
9. <設定の保存>
設定内容を保存します。
【 端末の設定例 】
NXR_A配下 | NXR_B配下 | |
IPアドレス | 192.168.10.101 | 192.168.10.102 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
【 付録 】
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