3.3 動作ログ一覧

ASシリーズは直近の動作ログを最大で1000件まで内部に蓄えることができます。

(☞) AS-200シリーズの場合、電源断や省電力モードへの移行により動作ログは消えます。AS-M250シリーズやAS-P250シリーズの場合は、電源断や省電力モードへ移行した場合でも動作ログは残ります。

ここでは、動作ログに出力されるログメッセージについて説明します。

 

動作ログの出力形式

動作ログの出力形式は下記になります。

<ログID> <発生日時> <発生時刻> <(アンテナレベル)> <ログ種別> <ログ内容>

項目	説明
ログID	動作ログのID
発生日時	動作ログ発生日時
発生時刻	動作ログ発生時刻
アンテナレベル	動作ログ発生時点のアンテナレベル (3) : 普通 (2) : やや弱い (1) : 弱い (0) : 非常に弱い (-1) : 圏外
ログ種別	ログ種別 動作ログの種別 [NORMAL] : 通常 [WARNING] : 警告ログ [ERROR] : エラー
ログメッセージ	動作ログの内容

 

アンテナログ

電波強度や接続状態を含むアンテナログを定期的(工場出荷値：30分毎)に出力します。

機種	出力形式
AS-250/S	antenna=(ANT) band='(BAND)’ rscp=(RSCP) ecio=(ECIO) network=(NETWORK) ppp=(PPP)[ ipdialin=(IPDIALIN)]
AS-250/F-SC	antenna=(ANT) band='(BAND)’ rscp=(RSCP) ecio=(ECIO) network=(NETWORK) ppp=(PPP)
AS-250/F-KO	antenna=(ANT) drpw=(DRPW) network=(NETWORK) ppp=(PPP)
AS-250/KL AS-M250/KL AS-P250/KL	antenna=(ANT) network=(NETWORK) ppp=(PPP)
AS-250/NL AS-250/SL AS-M250/NL AS-P250/NL	LTE接続時:antenna=(ANT) rat=LTE band=(BAND_NUM) rssi=(RSSI) rsrp=(RSRP) rsrq=(RSRQ) network=(NETWORK) ppp=(PPP)WCDMA接続時:antenna=(ANT) rat=WCDMA band=(BAND_NUM) rssi=(RSSI) rscp=(RSCP) ecio=(ECIO) network=(NETWORK) ppp=(PPP)
AS-250/L AS-M250/L	antenna=(ANT) rat=LTE band=(BAND_NUM) rssi=(RSSI) rsrp=(RSRP) rsrq=(RSRQ) network=(NETWORK) ppp=(PPP)

値	説明
ANT	動作ログ発生時点のアンテナレベル
BAND	利用中の周波数帯“WCDMA IMT 2000” : 2.1GHz帯“WCDMA 800” : 800MHz帯“WCDMA 900” : 900MHz帯
BAND_NUM	利用中の周波数帯の番号値が0の場合、周波数帯取得に失敗したことを表します。
RSCP	RSCP(希望波受信電力)値
ECIO	Ec/Io(希望信号電力対干渉電力比)値
DRPW	受信電力指標値
NETWORK	“not_registered” : 未登録“registered” : 登録済み(圏内)“searching” : 検索中“denied” : 登録拒否“unknown” : 不明“registered(roaming)” : 登録済み(国際ローミング)
PPP	“offline” : PPP切断中“online(rx=(RX), tx=(TX))” : PPP接続中RX : PPP受信フレーム数(接続確立してからの累積)TX : PPP送信フレーム数(接続確立してからの累積)
IPDIALIN	IP着信(Always-on接続)状態“disconnected” : IP着信不能“connected” : IP着信可能“connecting” : IP着信待ち受け準備中“unknown” : 不明AS-250/Sでipdialin設定を行っている場合のみ表示します。
RSSI	RSSI(受信信号強度)値
RSRP	RSRP(基準信号受信電力)値
RSRQ	RSRQ(基準信号受信品質)値

 

各機能時の動作ログ

起動

ログメッセージ	説明
<機種名> (version <ファームウェアバージョン>) system up.	機器が起動した。
Reset source: POR LVD	ハードウェアによる電源ONにより起動
Reset source: WDOG	ウォッチドッグ監視機能による再起動
Reset source: SW	ソフトウェアリセットによる再起動
Cause of software reset: 0	ソフトウェアリセットの要因：0。ユーザ操作による再起動(設定変更による再起動スケジュールによる再起動等)
Cause of software reset: 1	ソフトウェアリセットの要因：1。通信モジュールとのUSB接続切断検知時の再起動(通信モジュールの再起動等)
Cause of software reset: 2	ソフトウェアリセットの要因：2。ダイアル連続失敗による再起動
Cause of software reset: 3	ソフトウェアリセットの要因：3。圏外状態継続による再起動
Cause of software reset: 4	ソフトウェアリセットの要因：4。定期再起動
Cause of software reset: 5	ソフトウェアリセットの要因：5。起動時に通信モジュールとのUSB接続に失敗したことによる再起動

 

接続・切断

ログメッセージ	説明
Always-on connect mode.	常時接続で運用
On-demand connect mode.	オンデマンド接続で運用
PPP link established. IP address = xxx.xxx.xxx.xxx	PPP接続が確立した。このときのWAN側IPアドレスは、xxx.xxx.xxx.xxx。
PPP link disconnected.	PPP接続が切断された。
Not registered on network. Dialing aborted.	圏外状態
Dialout failed(x).	ダイアル失敗(x回目)
Dialout failed. Max retrise has been reached.	ダイアル連続失敗回数に到達した。

 

SMS

ログメッセージ	説明
SMS sent: da=<宛先電話番号>, body=<SMS本文>	SMS送信に成功した。
SMS send error: da=<宛先電話番号>, body=<SMS本文>	SMS送信したが、エラーとなった。
SMS send limit(送信数): da=<宛先電話番号>, body=<SMS本文>	SMS送信上限のため送信しなかった。
SMS notification paused: da=<宛先電話番号>, body=<SMS本文>	SMS通知停止中のため送信しなかった。
SMS received: oa=<送信元電話番号>, body=<SMS本文>	SMSを受信した。
SMS discarded: smscommand is off.	SMSを受信したが、コマンド受信機能がoffのため破棄した。
SMS discarded: received SMS is too old (タイムスタンプ)	SMSを受信したが、タイムスタンプが古すぎるため破棄した。
SMS discarded: unknown peer(送信元番号).	SMSを受信したが、送信元番号が未登録のため破棄した。
SMS discarded: invalid command format.	受信SMS本文が所定の形式でないため破棄した。
SMS discarded: It is not permitted for peer (送信元番号) to control DOUT.	DO制御コマンドを受信したが、送信元に対してDO制御が許可されていないため破棄した。
SMS discarded: unknown apn(APN名).	connectあるいはforceconnectを受信したが、指定APNが未登録のため破棄した。
SMS discarded: cannot accept connect command in always-on mode.	connectコマンドを受信したが、常時接続モードのため破棄した。
restart request via SMS	SMS受信による再起動

 

メール

ログメッセージ	説明
About to mail ‘<subject>’ to <SMTP server> (retry=<retry count>)	メールの送信を開始した。
sendmail successfully finished.	メール送信成功。
failed to establish TCP connection with SMTP server.	SMTPサーバ接続失敗。
SMTP AUTH error occured.	SMTP認証失敗。
failed to establish TCP connection with POP server.	POPサーバ接続失敗。
POP AUTH error occured.	POP認証失敗。

 

モバイル通信量

ログメッセージ	説明
wanthresh (<kbytes> kbytes since YY/MM/DD)	モバイル送受信量が月間閾値超えた。
wanreport (<kbytes> kbytes since YY/MM/DD)	モバイル送受信量カウンタリセット時の値。

 

回線監視

ログメッセージ	説明
keepalive timeout(<宛先> count=<連続タイムアウト回数>)	WANキープアライブでタイムアウトした。
keepalive failure(<宛先> count=<総タイムアウト回数>/<ping送信回数>)	WANキープアライブに失敗した。

 

Wake on LANマジックパケット

ログメッセージ	説明
sent the magic packet => <対象MACアドレス>	マジックパケット送信

 

DDNSクライアント

ログメッセージ	説明
WarpLinkDDNS update successfull: FQDN=<fqdn>	登録成功時fqdn: 通知されたFQDN
WarpLinkDDNS command(<command>) received: URL=<URL> DATE=<DATE>	コマンド受信時command : コマンド名URL : コマンド引数DATE : コマンド引数
WarpLinkDDNS update error(<reason>)	登録失敗(reason: 理由文字列)
WarpLinkDDNS: firmupdate disabled.	ファームウェア更新コマンドを受信したが、DDNSクライアントの自動ファームウェア更新設定が無効。

 

接点の監視と制御

ログメッセージ	説明
DI0 => <ON|OFF>, DI1 => <ON|OFF>	接点入力の変化を検出した。
DO0 => <ON|OFF>, DO1 => <ON|OFF>	接点出力の制御を実行した。

 

SDカード検出

ログメッセージ	説明
SDcard found.	起動時にSDカードをマウントできた。
No SDcard found.	起動時にSDカードを検出できないか、フォーマットがFATでない。
Unmounted SDcard.	“extmem umount”コマンドによりアンマウントされた。
Ejected SDcard.	SDカードがスロットから抜き出された。
Inserted SDcard.	SDカードがスロットへ挿入された。

 

ファームウェア更新

ログメッセージ	説明
Firmware Ver <ver> loaded.	ロード成功時ver: ファームウェアバージョン
Illegal image loaded.	サイズ異常ファイルヘッダマジック不一致イメージマジック不一致
Illegal firmware (<product>) loaded.	製品不一致時product: イメージ内の製品名
Unsupported version ( < 1.5.0) loaded.	バージョン異常時省電力動作モード2対応ハードウェアに、1.5.0未満のイメージがロードされた。
Image file hash does not match.	ハッシュ不一致時イメージのハッシュが、あらかじめ通知されたハッシュと異なる。

 

スケジュール

ログメッセージ	説明
schedule[<ID>] executed. (<CMD>)	スケジュールを実行した。ID: スケジュール番号CMD: 実行コマンドライン
schedule[<ID>] failed. (<CMD>)	スケジュール実行に失敗した。ID: スケジュール番号CMD: 実行コマンドライン
restart request by schedule task	スケジュールにより再起動。

 

省電力動作モード

ログメッセージ	説明
Migrate to standby mode.	省電力モードへ移行する(スケジュールでの復帰は行わない場合)。
Migrate to standby mode.(Auto wake-up　at YYYY/MM/DD-HH:MM)	省電力モードへ移行する(スケジュールで復帰する場合)。この場合、次回復帰予定日時を表示する。
PowerController wakeup cause: DI_0_ONPowerController wakeup cause: DI_1_ON	接点入力によりローカル省電力モードもしくはリモート省電力モードから復帰する。
PowerController wakeup cause: ALARM	スケジュールによりローカル省電力モードもしくはリモート省電力モードから復帰する。
PowerController wakeup cause: SWITCH	WKUPスイッチによりローカル省電力モードもしくはリモート省電力モードから復帰する。
PowerController wakeup cause: SMS	SMSや外部からのping通信によりリモート省電力モードから復帰する。
PowerController wakeup cause: LTE_EMGRI	IP着信によりリモート省電力モードから復帰する。