NXR,VXRシリーズ

19-2. リバースSSHトンネリングの利用（Windows PC）

ここでは、Windows10がインストールされた端末でリバースSSHトンネリングを利用し、ファームウェアを更新する実行例を紹介します。また、ターミナルエミュレータとして「Tera Term」を使用します。

 

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ,VXR-x64（2023/8現在）
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

【 実行例 】

1. <作業を始める前に>

Windows10がインストールされた端末（以下WindowsPC）に、OpenSSHサーバをインストールする必要があります。
※Windows 10 バージョン1803以降で実行可能です。

また、「Tera Term」はすでにインストール済みとします。

 

1-1. <OpenSSHサーバのインストール>

「設定」アプリを開き、「アプリ」をクリックします。
※「設定」アプリは、スタートメニューを右クリックして「設定」を選択します。

「アプリと機能」で「オプション機能」をクリックします。

「オプション機能」で「機能の追加」をクリックします。

「機能の追加」で「OpenSSHサーバー」のインストールをクリックします。

インストール後、オプション機能の一覧に「OpenSSHサーバー」が追加されます。

 

1-2. <ユーザの追加>

この例では、OpenSSHサーバにアクセス可能なユーザを追加します。ここではローカルアカウントを追加します。

「設定」アプリを開き、「アカウント」をクリックします。

「家族とその他のユーザ」をクリック後、「その他のユーザをこのPCに追加」をクリックします。

「このユーザのサインイン情報がありません」をクリックします。

「Microsoftアカウントを持たないユーザを追加する」をクリックします。

「ユーザ名」,「パスワード」,「確認用のパスワード」,「パスワードを忘れた場合」の各項目それぞれ選択・入力します。

作成したユーザが追加されていることを確認します。

 

1-3. <OpenSSHサーバの開始>

「コンピュータの管理」を開きます。
※「コンピュータの管理」は、スタートメニューを右クリックして「コンピュータの管理」を選択します。

そして、「サービスとアプリケーション」→「サービス」に移動し、「OpenSSH SSH Server」を右クリックして「開始」をクリックします。
※Windows起動時にサービスを起動させる場合は、プロパティを開き、「全般」タブの「スタートアップの種類」を「手動」から「自動」に変更して「OK」ボタンをクリックします。

 

1-4. <ファームウェアの準備>

作成したユーザでログイン後、ホームディレクトリ（C:\Users\ユーザ名）にファームウェアをコピーしておきます。

 

2. <SSHログイン>

Tera Termを使用してWindowsPCからNXRにSSHでログインします。

 

3. <リバースSSHトンネリング設定>

「設定」->「SSH転送」をクリックします。

「SSHポート転送」で「追加」をクリックします。

「SSHポート転送」で下記のように設定します。

設定項目	設定内容
ポート転送を行う向きの選択	リモートサーバのポート
リモートサーバのポート	43022
リッスン	127.0.0.1
ローカル側ホスト	(空欄)
ポート	22

設定が登録されていることを確認します。

 

4. <ファームウェアアップデート>

firmware updateコマンドでファームウェアをNXRに転送します。
(☞) ユーザ名は1-2で作成したユーザ名です。