FutureNet

NXR,VXRシリーズ

運用管理編

2. 設定の保存・復帰

2-13. flash-initial-configの利用

一部NXRシリーズでは、工場出荷状態の初期コンフィグや通常運用時のコンフィグ(running-config/startup-config)とは別に、ユーザやISPが自由に定義できる初期コンフィグ(flash-initial-config)領域を持つことができます。この初期コンフィグ領域は、通常の初期化では削除されず、明示的に消去しない限り消えない領域となります。そのため、ISPが提供するサービス専用のコンフィグの初期出荷値として利用することができます。

 

【 本実行例対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/11現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

 

コンテンツ
実行例 補足

 

【 実行例 】

 

〔 flash-initial-configへのコピー 〕

 

<FTPサーバの利用>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config

FTPサーバ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。なお、FTPサーバを利用する場合、anonymousによる接続方法のみ対応しています。よって、ユーザ名やパスワードを指定することはできません。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

<SSHサーバの利用>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy ssh://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config
[ユーザ名]@[IPアドレス]’s password:[パスワード]

SSHサーバ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。この時SSHサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、コピーを開始します。

(☞) 一部機種ではリバースSSHトンネリングを利用することもできます。リバースSSHトンネリングについてはこちら

 

<HTTP,HTTPSサーバの利用(ベーシック認証なし)>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy http://[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config

HTTPサーバ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。
なお、HTTPSサーバ上の設定ファイルをコピーする場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
#copy https://[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config
バリデーションを行わない場合
#copy https-://[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config

 

<HTTP,HTTPSサーバの利用(ベーシック認証あり)>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ(2023/11現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy http://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] flash-initial-config
Password:[パスワード]

HTTPサーバ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。この時HTTPサーバのIPアドレスとユーザ名を合わせて指定します。コマンド実行後、パスワードの入力を求められますので、パスワードを入力します。認証後、コピーを開始します。

なお、HTTPSサーバ上の設定ファイルをコピーする場合、サーバ証明書のバリデーションを行うか否かで指定方法が異なります。

 

バリデーションを行う場合
#copy https://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] flash-initial-config
Password:[パスワード]
バリデーションを行わない場合
#copy https-://[ユーザ名]@[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] flash-initial-config
Password:[パスワード]

 

<外部ストレージの利用>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G200シリーズ,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy disk0:[設定ファイル名] flash-initial-config

disk0と認識されている外部ストレージ上の設定ファイルをflash-initial-configにコピーします。コマンド実行後、コピーを開始します。

 

<ZMODEMの利用>

【 対応機種 】

NXR-650,NXR-610Xシリーズ,NXR-530,NXR-160/LW,NXR-G180/L-CA,NXR-G120シリーズ,NXR-G110シリーズ,NXR-G050シリーズ(2023/8現在)
最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

#copy zmodem flash-initial-config

ZMODEMプロトコルを用いてflash-initial-configにコピーします。コマンド実行後、コピー待ち状態になります。

(☞) ZMODEMの利用についてはこちらも併せてご参照ください。

 

〔 flash-initial-configの表示 〕

#show flash-initial-config xml

flash-initial-configに保存した設定を表示します。なお、表示はXML形式のみとなります。

 

〔 flash-initial-configの削除 〕

#delete flash-initial-config

flash-initial-configに保存した設定を削除します。

 

【 補足 】

flash-initial-configのコピー時、以下のオプションを指定することができます。
(ZMODEMは除く。外部ストレージではディレクトリ指定のみ可)
※実行例はFTPサーバ利用時です。

 

 

<ディレクトリ指定>
#copy ftp://[IPアドレス]/[ディレクトリ名]/[設定ファイル名] flash-initial-config

設定ファイルをディレクトリ毎に管理している場合、「ディレクトリ名/設定ファイル名」を指定します。

 

<送信元IPアドレス指定>
#copy ftp://[IPアドレス]/[設定ファイル名] flash-initial-config source [送信元IPアドレス]

通常出力インタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとしますが、冗長化している場合など送信元IPアドレスを固定したい場合に指定します。