NXR,VXRシリーズ

10-8. メインPPPoE＋バックアップWiMAX構成（Ping監視）

この設定例では、メイン回線にPPPoE、バックアップ回線にモバイル（WiMAX）を利用して冗長化を行います。メイン回線側で障害発生時、バックアップ回線で通信を継続します。

【 対象機種 】NXR-G100/WM（2022/5現在）

最新の対応状況は、各製品の更新履歴やユーザーズガイドをご確認ください。

【 構成図 】

• この例ではメイン回線のインタフェースをppp0、バックアップ回線のインタフェースをwimax0とします。
• メイン回線の監視方法には、Ping監視（track設定）を使用します。
• WiMAXの設定については、こちらもご参照ください。

〔正常時〕

• メイン回線のPPPoE,バックアップ回線のWiMAXは、ともに常時接続とします。

〔メイン回線側障害時〕

• メイン回線側障害時、ネットイベント機能でppp0側の通信経路が無効になり、wimax0側で通信を継続します。
  (☞) メイン回線側の障害は、メイン回線監視先へのPingがNGとなり、トラック状態がダウンすることを想定しています。

【 設定例 】

【 設定例解説 】

1. <LAN側（ethernet0）インタフェース設定>

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

2. <トラック設定>

以下のルールでトラックを設定します。

• トラック番号 … 1
• 監視方法 … Ping（IPv4）監視
• 宛先IPv4アドレス … 198.51.100.1
• 出力インタフェース … ppp0
• 監視間隔 … 30秒
• リトライ回数 … 3回

3. <スタティックルート設定>

デフォルトルートを設定します。この経路はネットイベントを指定し、トラック設定（Ping監視）で障害を検知した場合、無効にします。

4. <PPPアカウント設定>

ISP接続用ユーザID,パスワードを設定します。

5. <WAN側（ppp0）インタフェース設定>

ppp0インタフェースのIPアドレスにnegotiatedを設定します。

IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効にします。

TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

ISP接続用ユーザIDを設定します。

6. <ethernet1インタフェース設定>

PPPoEクライアントにppp0を設定します。

7. <WAN側（wimax0）インタフェース設定>

wimax0インタフェースを設定します。
(☞) wimax0インタフェースはデフォルトで下記が設定されています。

• ip address dhcp
• ip masquerade
• ip spi-filter
• no ip redirects

TCP MSSの調整機能をオートに設定します。

wimaxプロファイルを無効にします。

モバイル（WiMAX）接続用ユーザID,パスワードを設定します。

WiMAX接続用の認証方式を設定します。

APN,CID,PDNタイプを設定します。

8. <WiMAXエラーリカバリー設定>

内蔵WiMAX通信モジュールとの通信に重大な問題が発生する可能性が高いと判断した場合、内蔵WiMAX通信モジュールのリセットを行うように設定します。

9. <WiMAX通信モジュールのリセット>

アカウントやAPN設定を反映するためにWiMAX通信モジュールをリセットします。

10. <DNS設定>

DNSサービスを有効にします。

タイムアウト時間を設定します。

11. <ファストフォワーディング設定>

ファストフォワーディングを有効にします。

12. <設定の保存>

設定内容を保存します。

【 端末の設定例 】

【 付録 】

• 設定例show config形式サンプル