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NXR,VXRシリーズ

NAT・フィルタ編

4. Web認証設定

4-1. ユーザ認証設定

Webブラウザで認証ページにアクセスし、認証成功後、外部へのアクセスが可能になる設定例です。またこの例ではMACアクセスリストを設定することで、認証なしで一部端末の通信を許可します。

 

コンテンツ
構成図 設定フロー 設定例 設定例解説 端末の設定例 付録

 

【 構成図 】

 

【 設定フロー 】

 

【 設定例 】

nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0
nxrg100(config)#ppp account username test1@example.jp password test1pass
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated
nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto
nxrg100(config-ppp)#ppp username test1@example.jp
nxrg100(config-ppp)#exit
nxrg100(config)#interface ethernet 1
nxrg100(config-if)#no ip address
nxrg100(config-if)#pppoe-client ppp 0
nxrg100(config-if)#exit
nxrg100(config)#web-authenticate
nxrg100(config-webauth)#authenticate basic
nxrg100(config-webauth)#account username test password testpass
nxrg100(config-webauth)#log enable
nxrg100(config-webauth)#mac access-list permit 00:80:6D:XX:XX:01 ethernet 0
nxrg100(config-webauth)#close idle-timeout 600
nxrg100(config-webauth)#exit
% restart http-server to apply this setting.
nxrg100(config)#exit
nxrg100#restart http-server
http-server starting… done
nxrg100#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable
nxrg100(config-dns)#exit
nxrg100(config)#fast-forwarding enable
nxrg100(config)#exit
nxrg100#save config

 

【 設定例解説 】

1. <LAN側(ethernet0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 0
nxrg100(config-if)#ip address 192.168.10.1/24

ethernet0インタフェースのIPアドレスを設定します。

 

2. <スタティックルート設定>
nxrg100(config)#ip route 0.0.0.0/0 ppp 0

デフォルトルートを設定します。

 

3. <PPPアカウント設定>
nxrg100(config)#ppp account username test1@example.jp password test1pass

ppp0インタフェースで使用するISP接続用ユーザID,パスワードを設定します。
(☞) ここで設定したアカウントはppp0インタフェースの設定で指定します。

 

4. <WAN側(ppp0)インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ppp 0
nxrg100(config-ppp)#ip address negotiated

ppp0インタフェースのIPアドレスを設定します。
(☞) 動的IPアドレスの場合、negotiatedを設定します。

nxrg100(config-ppp)#ip masquerade
nxrg100(config-ppp)#ip spi-filter
nxrg100(config-ppp)#ip tcp adjust-mss auto

IPマスカレード、ステートフルパケットインスペクションを有効に設定します。またTCP MSSの調整機能をオートに設定します。

nxrg100(config-ppp)#ppp username test1@example.jp

ISP接続用ユーザIDを設定します。
(☞) PPPアカウント設定で登録したアカウントを設定します。

 

5. <ethernet1インタフェース設定>
nxrg100(config)#interface ethernet 1
nxrg100(config-if)#no ip address
nxrg100(config-if)#pppoe-client ppp 0

PPPoEクライアントを設定します。また使用するPPPインタフェースとしてppp0を指定します。

 

6. <Web認証設定>
nxrg100(config)#web-authenticate
nxrg100(config-webauth)#authenticate basic

Web認証の認証方式でBasic認証を指定します。

nxrg100(config-webauth)#account username test password testpass

Web認証用のユーザID、パスワードを設定します。

nxrg100(config-webauth)#log enable

ログの取得を有効にします。

nxrg100(config-webauth)#mac access-list permit 00:80:6D:XX:XX:01 ethernet 0

MACアクセスリストでMACアドレス00:80:6D:XX:XX:01についてethernet0インタフェースで許可します。
(☞) Web認証機能を有効にすると外部との通信には認証が必要になりますが、MACアクセスリストで指定したMACアドレスを持つ端末については認証の要否にかかわらず、通信を許可または拒否することができます。

nxrg100(config-webauth)#close idle-timeout 600

認証で許可した端末との間で、無通信状態になってから600秒経過すると通信を遮断するように設定します。
(☞) MACアクセスリストを使用する場合、接続許可時間設定はclose idle-timeoutを設定する必要があります。

 

7. <HTTPサーバ再起動>
nxrg100#restart http-server

Web認証機能を有効にする場合はHTTPサーバを起動する必要があります。デフォルトではHTTPサーバは起動状態になっていますので、ここではHTTPサーバの再起動を行います。

 

8. <DNS設定>
nxrg100(config)#dns
nxrg100(config-dns)#service enable

DNSサービスを有効にします。

 

9. <ファストフォワーディング設定>
nxrg100(config)#fast-forwarding enable

ファストフォワーディングを有効にします。ファストフォワーディングを有効にすることでパケット転送を高速に処理することができます。
(☞) ファストフォワーディングの詳細および利用時の制約については、各シリーズのユーザーズガイド(CLI版)に記載されているファストフォワーディングの解説をご参照ください。

 

【 端末の設定例 】

IPアドレス 192.168.10.100
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.10.1
DNSサーバ

 

【 付録 】